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暗闇に沈む陽  作者: sakura
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静かな海

ヒュルヒュルダダーン ヒュルダダーン

脳内細胞が砕けていく

まるで花火のように砕けていく音は景気が良い

やはり終わりは このように騒がしい方が寂しくなくて良い


毎日壊れながら生きていく

ヒュルダイ ヒュルダイ

ああ 大事な思い出が今砕けてなくなっちまったぜ

いやー参った参った


振り返ると砂のような人生だった

だが、悪くはなかった

失敗多くて、成功少し 後悔はない

ヒュルルル


岩が砕けて砂となるように、指先から砂となりて消えていく

風に舞い 世界に拡散して これで終わり


風が 光が 空や雲 山が海が 懐かしい

出会った人々が走馬灯のように巡り行く

うん 僕はこれで良かったんだ…


そして僕は消えるはずだった


目が覚める

まだ生きている

肺や喉がひりつき 生き飽きたように感じるがまだまだみたい

そうですか まだですか

だがまだ眠い

花火ではなく、このようにユルユル近づくのも静かで

これもまた悪くはない


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