師走
このまま動かずに物言わぬ岩の様にずっと寝ていたいけど、生きていく為には、そういうわけにもいかない
…分かっている
嫌々仕方なく起きて、豚肉と各種野菜を入れたソーメンと麦味噌入りのお握りを作り食べる
生命の糧です
洗濯物を干してから、台所を片付ける
既にやるべき事は定型化してるので、始めたら後は自動的で速い
時間が掛かり躊躇して面倒な気持ちになるのは、定型化してない方です
時間切れ…
だから、今日も大掃除は保留です
慌ただしく身支度を整えて、出掛ける
なるべく動かず楽をしたいと姑息なことを考える
立派な事は野心ある偉い人にお任せしたい
身体に疲労感が蔓延している
電車に乗り座りて目を閉じると眠りが誘う
きっとこれが歳をとったという事なのだろう
ずっと眠って過ごせるならば加齢も悪くはない
しかし、今はまだ現実世界で過ごさなければならない
加齢は免除軽減措置の理由にはならないから、身体を騙して日々デイリーミッションを果たさなければならないのだ
構想を練る
大掃除は無理そう
自由な休みは半日しかない
戦略戦術の基本は各個撃破である
ならば、分割して小掃除か…
部屋を更に分割…同じものを集約…使わないものは廃棄…
もちろん今まで構想通りにいった試しはない
しかしそれでも何も考えないより一千倍位まし
天と地ほどの開きがある
しかしこうして考え始めるとやるべきことの多さにウンザリしる
しかしやらなくても、多分なんともならない事が大半だから
肩の荷を下ろした楽な気分でゆく




