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暁に生まれ、夜半に還る
暗闇に風の音
暴風が吹き荒れる
引くような音にたわむ音
聴きながら闇に身体が沈んでいく
外ではうるさい程に風が吹いているというのに
静かにシュウソクできるとは
ほどなく風の音さえ聞こえず
心臓のドクンとした音に変わるだろう
血流が身体を巡る音、生きている証である
明日起きたら風は止んでいるだろうか
眠れば今日の僕は終わり
明日の僕へバトンタッチだ
眠い眠い 落ちていく
さようなら世界よ
さようなら風の音よ
そろそろ時間であります
みなさんお休みなさい