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暗闇に沈む陽  作者: sakura
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自力本願

救けてくれ 救けてくれ 救けてくれ




…地獄の底から救けを求める声がする


これは誰に対しての声であろうか

苦しさに助けを求めるのは理解できる

つまり目的は救済措置であるな


しかし地獄には、人の国や公共団体は存在しない

立場上、閻魔様や鬼にそれを求めるのもお門違い

神様も、途中で切れる蜘蛛の糸を垂らす程度

ならば、個人であるか

だがはたして赤の他人を、命を懸けて救ける個人などいるだろうか…知人、友人でも地獄に降りて救けに行くなど難しい

すると、この声は感情のほとばしりか、あきらめの嘆息か

不特定多数に向けての声なのか…


案外、たすけようとする善意の人は多い…かもしれない

普段目立たないだけで、不特定多数の善人はいる


しかし自らのことなのに、最初から他者の善意を当てにして救けを求めるのは如何なものか

救けを求める先が団体でも結局担当するのは個人なので、同じ話しである


ボタンを押せば回答がガチャポンと安直に出ると思っているのか?


世の中には、不幸、不合理、理不尽が無数にあり被害を被る事がある

それらが来たら、まずは逃げたり守ったり戦うことだろう

津波が来たら、まずは自前の2本の足で高台に逃げるはずだ

その場に残り、自分で何もせず、これは政治が悪いと不平不満を言いたててる人は、その場合で淘汰される

明らかに間違った対応

神の采配に嘆くことはあっても、神社に請求書を送る人はいないはず


最初から他力本願はない

むろん個人では解決できない事柄ならば、担当する団体が代行する

しかしそれでも丸投げはいけない

だって本来なら自分でやるべきことだから


人は被害を被ると、他に対し当然のように自己被害を請求する権利を有すると思いがちだが、そうではない

請求できるのは加害者に対してだけで、その他の人は助けてくれている人達で、要求や請求では無く感謝をおくるべき



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