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暗闇に沈む陽  作者: sakura
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青森君の行燈な一日(朝焼け編)

今日も楽しいツータカタッタ♪

楽しい、楽しみ、ツータカタッタ☆

祝日に働ける喜びをあなたに届けたい〜♪

あなたにプレゼントフォーユー!


今日も一日が始まる。

冬の朝、今日は祝日だから社歌の三番を歌いながら、出勤準備にいそしむ。


因みに休日手当は請求してはいけない。

理屈は良く分からないけど、罰が下るらしい。


空港行きの乗り換え駅では、車輪を付けた大きな鞄をガタガタ言わせている旅行者が大量に電車から吐き出されていた。

途中座ることが出来た。

ラッキー!なんたる幸運か、今日はついてる。


座ると朝焼けの光りが眩しいぜ。ははは…。


二度目の乗り換え駅にて上りのエスカレーターは旅行者が並んでいる…そうだね、ひいているキャタビラー持ち上げるの大変だものね。

因みに、私はその鞄をカブトムシと呼んでいる。

駅のあちらこちらでカブトムシが徘徊している。

エスカレーターをあきらめ、階段を登る。

これで健康に一歩近づいたかもしれない…なんてラッキーなんだ。


電車をホームで待ちながら、向かいのホームにある蕎麦屋を見つめる。

良い匂いが漂ってきやがるなぁ…。

でも、大丈夫。

今日は、昨日の夜作った焼豚を具にしたお握りを。朝握ってきたのです。


車中、寛大な気持ちで座席をずらしてカップルが一緒に座れるよう席をずらす。

うんうん、良い事をすると気持ちが良い。


電車に揺られながら、考える。

同僚の岩手君は温泉楽しんでいるだろうか?

いいな、いいな、羨ま、羨ま…

いやいや、きっと働くことも楽しいに違いない。

揺られていると眠くにる。

パトラッシュ…僕はもう眠いんだ…少し位良いだろ…。

ラララ、ラララ♪


労働は尊い。

数年前の勤労感謝の日などはフェスティバルでカーニバルのよう。

前日の朝から始まり終電まで、本番は朝から次の日の夜まで開催です。

祝日出勤素晴らしい。

こんな素晴らしい制度に手当てなどは不用なんですね。

ああ…是非この素晴らしい制度を全国津々浦々広めたい。


喜びは皆で分かち合うもの…そうでしょう?


代休が自然と溜まるので、偶に休みを貰える。

以前は自然消滅してたけと。

代わりに一日の実働員が減って一人の負担がかなり大きい。

これ以上、負担増ならば休日に自主的な出勤をしなければならない。

以前は、夏休みに出社していた。

通常業務を扱わないので自由に働けるのだ…素晴らしい。

是非、この素晴らしい制度を広めるべきだ。

以下略。


…希望に満ち溢れた思い出を反芻しているうちに、最寄り駅に着いた。

さあ、元気溌剌です。


それにしても、こんな朝から皆んな何処に行くのだろうか?

不思議です。

電車内、結構乗っていますが?




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