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ひゅぷのす
夜起きる
まだ暗し
暗闇の中に居るとは見えない事で 客観視がない 確定していない状態であるから
如何様にでも想像できる
最初眠りから覚めたときは 今がいついかなる時か分からなかった 思い出して来て あーそーかなと思う
それでもまだ暗闇だから時計すら見えないので未確定である
そう考えるると確定しないことは無限の可能性がある
暗闇は懐が深くて広い
全てが混ざり合いの混沌
数字など意味無いし 見た目など構わないし
音と印象だけの緩やかな生暖かい世界だ
そう悪くはないな
世界が暗闇に包まれっぱなしの明けない世界も良いじゃないか
太陽が出なければ
きっとそれは深海のような暗くて寒くて重い世界かもしれない
寒いのは嫌だな
布団にくるまりて眠りたい
睡眠権を行使するものなり
全ての人民には暖かくしてヌクヌクと眠る権利があるのだ
眠りの神に感謝しつつ、また寝る




