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月蝕ガール
欠ける欠けていく、移り変わる、月の輝きが削られていく
私が駆ける駆けていく 私に付き纏う月明かりの影
掛ける書ける魔法の言葉を紡ぐ瞑り込める魔の言の葉
花と風と月明かりを纏いて空を翔け抜けていくのは誰か
月の満ち欠けに左右され 輝きは陰る
盤上の駒を見降ろして空を摑みて夜空に映える
輝ける波動は未知なる調べ
月が陰る度に失墜する威力こそが真実の私
突き抜ける思い 月まで届けて
次々とツギハギだらけの継ぎの月
変わる替わる代わりは誰か
変幻自在 自由自在の千変万化の風
夜陰に乗じる暗闇の塗師
刺し貫く剣先に混める安穏異変の驚天動地
次こそ全て月こそ総べて
星の無い夜に照らす月明かりの小径を征け




