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暗闇に沈む陽  作者: sakura
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お休みです

やった 夏休みだ もういくつ寝ても夏休みだ

初日は午前中寝て過ごした なんて贅沢な

羨ましくて嫉妬されてしまうかもしれない

気分は王侯貴族である

この有り余る暇を如何に使おうか


まずは疲労を抜かねばならない 休ませてやるのだ

浅蜊の砂吐きさせるが如く

塩水には浸からないけど

身体を労わってやるのだ 私以外に労わってくれる人など居ないから…


次はどうする?


身体を解してやるのだ

蓄積疲労を除いてやるのだ

軽くジョギングするのも良い タダだし

それとも王侯貴族並みに整体やサウナにいっちゃう?

いやいやお金掛かるしなぁ…


次は?


食事である

昨日のオデンがある 新たに厚揚げを投入

ゆっくり煮てやる …見守る

なんたる贅沢な時間の使い方

うむ…これはキャンプで焚火を見守るような人生に余裕ある時間の使い方だ 普段ならばマルチで色々してるかも

見守る時間をゆっくりと過ごす 

これは庶民としては逸脱する行為かもしれない


次はどうするべきか?


私は知っている

庶民には、このようなたおやかな時間を過ごすことなど許されないのだ 今は隙間時間なのだ 夢の時間なのだ 幻である

夢幻はいつかは醒める

庶民は、働いて、働いて、ずっと働いて、倒れて起き上がれないときにやっと永遠に休めるのだ


私の両手脚には、見えない鎖が付いているに違いない

ああ、早く解放されたいものだ…




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