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暗闇に沈む陽  作者: sakura
272/1026

口笛

遥か先にそそり立つ海に呑まれたビル群を臨む

何本か傾き掛けるのも又良し


何て晴れた空

僕の上空をカモメが飛んでいるよ

鳴き声と潮風が海に来た感満載です


海に杭を立てたようなビルの周りにも鳥が群れを成すように飛んでいる

沈んだ底部には、きっと魚群の宝庫だろうな

ビルを創った人は本望だろう

鳥と魚の豊かな住居には役立っている


ひび割れたアスファルトの道を歩む

あと100年経てば草に呑まれるに違いない

一人散歩です


ああ そう言えば 人類は滅亡しました


きっとそれで良い 地球には不必要

大地に呑まれて消えるが良い


海沿いの公園脇にある錆サビた鉄のレールは歴史を感じて素敵

なぞるようにして歩いていく

海からの風が心地良い

両手を飛行機の翼のように伸ばす

道が滑走路であると夢想する


昔は空さえ飛べたそうな 人類よ 

傲慢が過ぎたな 不快指数300です

お終いです そして お終いの終わりです

人の姿はもう見ない


仲良くすれば良かったのにね


口笛を吹く Serenade

うんうん…人類の音楽だけは良かった

自然の音には及ばぬまでも



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