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俯瞰
轟々と大地が燃えて
炎が噴き上がり
我も燃えて揺らめく
揺るぎなく立つ大地と接する足裏から
身体の幹を通り越して、天へと焔が吹き上がるのだ
燃える燃える身体全体が、下上へ噴き上がる命の灯火なのだ
生きている
誰が何と言おうとと、認めなくとも、我は生きている
揺ら揺らと光を放ちて揺れ動く現象なのだ
熱を放ち、喰らいて大きくなる
熱波の向こうに景色が見える
大きな土塊と小さな土塊が
我に懐くように我を囲む
分かっている、アレも一つの命であり生きていることを
感じる、命の在り方は一つではないのだ
とても生きてるように見えなくとも、不恰好で見っともなくとも、意志の疎通が出来ないくらい低級で小さき憐れなものだとしても、儚く直ぐに燃え尽きて壊れてしまうとしても、これは、ただの土塊ではなく、生きているのだ
世界は重なっている
見える
我には、土塊が影のように蠢く様が見える
これには、これの世界があるのだ
いつしかこれが昇華したら、相ま見えることができるのだろうか
世界が燃えている、我も燃えている
我は揺ら揺らと燃える現象であり一つの命なのだ