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暗闇に沈む陽  作者: sakura
18/1017

俯瞰

轟々と大地が燃えて

炎が噴き上がり

我も燃えて揺らめく


揺るぎなく立つ大地と接する足裏から

身体の幹を通り越して、天へと焔が吹き上がるのだ

燃える燃える身体全体が、下上へ噴き上がる命の灯火なのだ


生きている

誰が何と言おうとと、認めなくとも、我は生きている

揺ら揺らと光を放ちて揺れ動く現象なのだ

熱を放ち、喰らいて大きくなる


熱波の向こうに景色が見える

大きな土塊と小さな土塊が

我に懐くように我を囲む

分かっている、アレも一つの命であり生きていることを

感じる、命の在り方は一つではないのだ


とても生きてるように見えなくとも、不恰好で見っともなくとも、意志の疎通が出来ないくらい低級で小さき憐れなものだとしても、儚く直ぐに燃え尽きて壊れてしまうとしても、これは、ただの土塊ではなく、生きているのだ


世界は重なっている

見える

我には、土塊が影のように蠢く様が見える

これには、これの世界があるのだ

いつしかこれが昇華したら、相ま見えることができるのだろうか


世界が燃えている、我も燃えている

我は揺ら揺らと燃える現象であり一つの命なのだ

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