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暗闇に沈む陽  作者: sakura
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轟雷が落ちた



黒龍のように天空をうごめきて一面に果てまで空を覆う雲

その下は廃炉の中かかと薄暗い

降り出した雨音が地を穿つ


雨だ 雨が降り出した

ビルが墓標のように聳り立つ影


天空がチカチカとアチコチ光出す

稲妻の耀き


遠くなく近くなく何処かで落ちた

神鳴りが聞こえたから


豪雨で薄暗い中に立つ影さへ見えにくい

豪雨の音が耳を塞ぐ


近いな



天空の黒龍が渦を成し遂げる

粒子がクルクルと

そして鍋の底が抜けるように 落ちてきた 


真下にあるは聳り立つ影


それは轟雷

太き激しい無数の電粒子の大瀑布

何百何千もの黄金色々の花火を爆発的な稲光


次いで、轟音の奔流がハジケて 波動の輪が広がった




雨音が静かになり オゾン臭の匂いが辺りに漂う。


電光の粒子に削られて影は丸ごと消えた

跡には何も無い


太陽は雲に隠れ、この世に光も熱もない

ビルの窓明かり、街灯、信号機の明かりだけが目立つ


雨は降り続くであろう


アチコチで雷は落ちる これからも…



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