車窓
ビルが 所々 大樹のように生えている
蔦を巻き付けていけば 擬似大樹になるかもね
ガタンガタガタと音がする
案内の車内放送が聴こえる
空は 水色に白雲 向こうには光が差し込んでいる
ああ 世界はかくも美しい
空も 樹々も ビルも 車窓から見る景色は 輝いている
更に 海や山や川もあれば なお良い
光りの乱反射で眩しいことだろう
素晴らしい
比べて 人は如何なものだろうか
相応しいと 言えるのだろうか
その存在に メリットはあるのだろう
蛆虫の如く地球上に蔓延り 毒を垂れ流し 瘡蓋のように都市を建て 遠慮なく図々しくも所有権なる嘘を主張している
それって人の願望ですよね
権利とは 願望を他者に強制させるフィクション
すなわち 架空 絵空事
付き合う義理など本来は無い
ましてや人類以外には尚更
そんな好き勝手にしている奴らなど 他からしてみれば 傍迷惑な隣人に他ならないだろし
他からの多種多様なチカラある視点が あるとすれば滅ぼされるほど 駆除されるほどのクレームの嵐が きっと来るに違いない
だから 反省するならば 本来なら腰が果てしなく低い態度が正しいのかもしれない…
車内放送が流れる
もうすぐ 乗り換えの駅だ