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銀河鉄道の夜
夜 天を見上げれば 星の海を列車が走る
あれは銀河鉄道
乗車資格は 汚泥の中でも花を咲かせる事
他者の為 辛苦に耐え忍ぶと花が咲く と聞いた
世界線が交わらぬ者には縁が無いので 現実の列車で我慢しな
多層世界を渡り歩く 自由な旅人は
翼から鎖の呪縛を離す 見い出した道で
華麗にステップを踏み 手腕で漕いで身体を滑らせて行く
碇を捨て 瞬動で 一歩で渡れ
固定観念を砕け 破動で 道を開く
灯りを掲げ 闇を照らして 星を抱いて幾度
荒野を彷徨うとしても 幾万の星の輝きが味方
多層世界を渡り歩き 結んでは旅立つ