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暗闇に沈む陽  作者: sakura
134/1022

天秤

其れは 滲む夕陽 落日に似て


都市が陥落するに昇る炎焔

黒と闇とのコントラスト

烟る灰色が幾く筋も蒸気立ち昇り


耳を澄ませても聴こ得ず んん

目蓋閉じ想起する 赤の烙印を押され狂い踊る樹木のような

せめて静かに夢夜想曲を奏でる


お前らはギルティ


カルキは煙と共に天へ昇れ 流転せよ

重きカルマは地の底へで沈め 圧縮し星終いまでの懲役

 

運命とは定めなのか 予測は出来ていたのに

一人さえ逃れぬ 粘り着く影に捉われ 

賢者も愚者も 強き者も弱き者も 支配者も奴隷も 関係無く

全て灰燼と化す


警鐘は鳴り響いていたのに


熱き風 煙の匂い 灰が降る

腰を降ろす 

膨大な年月の都市の記憶は 何処へ行くとゆうのか






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