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天秤
其れは 滲む夕陽 落日に似て
都市が陥落するに昇る炎焔
黒と闇とのコントラスト
烟る灰色が幾く筋も蒸気立ち昇り
耳を澄ませても聴こ得ず んん
目蓋閉じ想起する 赤の烙印を押され狂い踊る樹木のような
せめて静かに夢夜想曲を奏でる
お前らはギルティ
カルキは煙と共に天へ昇れ 流転せよ
重きカルマは地の底へで沈め 圧縮し星終いまでの懲役
運命とは定めなのか 予測は出来ていたのに
一人さえ逃れぬ 粘り着く影に捉われ
賢者も愚者も 強き者も弱き者も 支配者も奴隷も 関係無く
全て灰燼と化す
警鐘は鳴り響いていたのに
熱き風 煙の匂い 灰が降る
腰を降ろす
膨大な年月の都市の記憶は 何処へ行くとゆうのか