表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
暗闇に沈む陽  作者: sakura
123/1024

れいんどろっぷ

僕は水面から離れた一粒の滴


僕の体表に映り出す 周りの様々

ああ 色んな事 ありました

嬉しいこと 楽しいこと 悲しいこと

思い出すだけで 体表がプルプルと震えてしまう


…よかった

僕 足りないし 賢くないし 頑張らないし

何もなし得なかった

でも 幸せでした


皆んなと会えて良かった


もうすぐ 滴の形が崩れて 水面に帰るの

でも忘れない


僕が無くなっても 帰るだけだから

どうか悲しまないで


僕は そこにあるから



君に出会えた時 魂が震えた

ああ ありがとう

神様 ありがとう

僕は ひとりぼっちでは無かった


君は ちいさくて 儚くて 泣いて

護らなくてはいけないと思ってしまったんだ

抱いていた小さな君が だんだんと大きくなって

おんぶも出来なくなって


ああ どうか だから これからも無事でいて


もうすぐ お別れなんだ

ありがとう

僕は 君と会えて幸せだった


水面に帰るだけなのに

出会いがあれば別れがあるのは当然なのに

こんなにも 震えるのは何故だろう


ああ 神様 彼が幸せでありますように

僕は もう何も出来ないから



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ