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暗闇に沈む陽  作者: sakura
1063/1067

歯車、歯車、ギッタンバッコン

ガシャ、ガシャ

油を差さないと、ギシギシと

毎日毎日、廻る回る

摩耗し、丸くなり、亀裂が入ったら、替え時です

ギシギシバタバタ、替え時です


灰色の冬の空は寒々としてらあな

その寒空を鳥が飛んでいく


身がシミジミと引き締まり、寒さがシンシンと沁みてくる

私は鉄の歯車、変温生物、動かない

ガチガチ、がんじがらめで、回ってる

黙っていても、ひっそりと生きている

今日もカチコチ自動運転

カタコトカタコト動いてる 


錆びて、回らなくなったら替え時です

新しい歯車と変えられて、この社会からツマハジキ

土に埋めても、鉄では芽が出ない



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