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暗闇に沈む陽  作者: sakura
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存在と非存在、現実と理想

ジャンジャじゃんジャン♪


ご飯作り洗い洗濯干し畳み片付け掃除機掛ける…


あれ?いつの間に休日の陽が暮れている


ご飯炊く時、米櫃をみる…うむ、少ないであるな

お米の量が少なくなると…哀しい

世の中には、お金や物が溢れかえる程に沢山沢山タブついているのに、私を通過すらしない

…一抹の寂寥の思い

…胸中を風が吹いている

欲しいものは本当は欲しくないと、あらゆる言い訳を駆使して欲望を誤魔化している

酸っぱい葡萄だから美味しくないから要らないと弁明する狐を見倣う


彩り豊かな芸術の域に達しているお寿司、揚げたての天麩羅、肉汁滴る香ばしいステーキを想像したりする

働かない人達が、私の食べられない美味しいものを日夜食べているらしいと…聴いている

私はテレビで、それを見てるだけ…まさに絵に描いた餅


私…観るだけですか?

お腹空いたとき、お腹に手を当て、そこらへんに思いを馳せると、怒りと悲しみが沸々と湧いてくる


私は、毎日毎日昼夜働いて得た代価が、自動的にお空に昇っていくを、諦観の笑みで見送るだけ…さようなら、Forever

溜め息も吐きたくなる


いったいこの世界は、誰のための世界なのだろう?


少なくとも私ではない

だがしかし、参加するに意義があると思うのだ

だって他人のための世界ならば、誰も大切にはしないはず…荒そうが汚そうが平気な気持ちになろうというもの

自分を尊重しない世界を、何故に尊重する理由があるのか?

不平不満は積もり積もっていつかは噴火する

参加させなければ、争いや諍いが絶えないのは自明の理


役割、立場は違えど同じ人です

もし入れ替わっても、変わらないし支障ないと考える

王子と乞食が入れ替わっても誰も気がつがないくらい支障がない

人の能力など人の範囲内で変わらない

こんなにも差をつける理由がないのに、全てが自動的にシステムで決められている


窓から外界を見れば、夕暮れが、夕闇へと侵蝕され移り変わって行く


誰か決めたか分からないけど、システムは既に出来上がっていました

そのシステムを創った人を、かの小説に出てくるイメージに近いことから、仮に、ヒトガミと呼んでみたりする

カミと呼んではいるが、神ではない、同じ人とも思いたくない、人擬きのもの

人になりきれない不完全なもの

更にシステムを都合良く利用しているものらを、シロアリと名付ける…社会に依存し利用するも、人社会の崩壊の要因となり得るもの

シロアリは自然発生し、増殖し過ぎれば、社会は滅ぶ

シロアリは、ヒトガミを真似て、ウエハウスやミルフィーユのように薄い膜を、真っ当な人の生活上に、重ね重ねて人々が働いて創り出した価値を収奪していく

その得た富で、お寿司や天麩羅を食べるのだろう

収入からも収奪し、更には販売価格からも重ね重ねて特許や利権を積み上げて収奪していく

その得た富で、ステーキを食べているのだろう


焼いているステーキの匂いを想像する

ああ…お腹すきました

今、冷蔵庫内には、肉は薄いハムと小さなソーセージしかない

財布の中には、今月の生活費が入っている

だがしかし皮算用すれば、あっという間に消えてしまう儚い春の雪のような存在です

存在はするが、非存在の如き数枚です


今の社会は、現状、人々を真綿で首を絞めている

或いは、蛙を水から煮るような扱い

このまま行きつけば、偏差、偏り、バランスが悪すぎて、かの国のように、天秤がひっくり返るかも…それって誰のためにもならない

ヒトガミやシロアリのせいなのに、巻き添えは…大迷惑


格差を広げてはならない

離間の計と同様の結果になりかねない

互いの歩み寄りが必要です

未来の為の譲歩とも言う


…考える


ヒトガミは、各地に分散封印し、奉る

富に蔓延るシロアリは人の欲望から出る性だから、ある意味不滅の存在です

私の心の中にも巣くっている

駆逐するには、次の新たな時代に移行し、自然減少をを促す

限定資本主義…規制、上限の鎖で怪物を封じ込める

資本主義以外の多様な価値の採用

宗教に例えるならば、資本主義のお金の神様を至上に置いた一神教だけだから、現実に即さない

いろんな価値…八百万の神様を敬い奉り、互いに尊重するが良かろうと存ずる


具体的手法としては…


ああ…そろそろ夕食を作る時間であります

私は、常に理想より現実を優先するでありますれば…






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