畜生と青年
なんて、あっけない死に様だこと。そこには、俺の血で真っ赤に染まった、つぶれて、ひしゃげて、曲がった、蚊が、いたのだった。何気なく殺した蚊。しかしそこには、生前の業に翻弄される、元・人間の少年の、悲しき罪があったのだった。
第一章 夢現の間隙
2009/08/31 22:24
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