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お泊まり準備


 シエルがルラキルナを聖女にあったという川に(いやいや)案内しに行った。

皿やコップの片付けをしながら、心ここに在らず、そわそわしてしまう。

何も見つけてくれるな。多分見つからないだろうけど…


 そういえば、ルラキルナはヴァイスネージュの件で聖女が関わっていたことを知っているのだろうか。

シエルが知っているということは勇者パーティーの一員である彼は多分知っているのだろう。

問題はあの神経質そうな人が、事実と違う噂が流れることをなんで許しているのか、というところ。


「だとすると、知ってて噂を放っておいているのか…」


 もしかすると勇者パーティーでも、聖女の存在を隠そうとするものを追っているのだろうか。

それにしても隠そうとしなくても、私だって表舞台に立とうだなんて思わないんだけどな…

聖女だともてはやされ、王城に囲われたとして、私の目的の達成には邪魔になるだけだ。

歴代の聖女の行く末は王族や貴族との結婚と相場は決まっているが、そんなの真っ平御免である。


「そういえば、泊まっていくのかな」


 療養に来ていたときの別荘もあるけれど、セレスト村に帰って来たシエルは日帰りですぐに帰るか村長の家に泊まることが多かった。

しかし、今村長は隣村との会合で留守にしている。

これは別荘の方に泊まるかしらと預かっている鍵の存在を思い出す。


「帰って来てから聞けばいいか」


 よし、洗い物終了。


「風よ、そよぎ、水滴を落とせ」


 ふぉん、と風が起こり、皿の水滴を落としていけば、すぐに棚に片付けることができた。

仕方ない、掃除しに行きますか。






 我が家から歩いてすぐ、セレスト村の中で一番大きな村長の家を通り過ぎて、森の近くにある見た目はログハウスな家がシエルの、トパズ邸の別荘である。

鍵を使って中に入ると、定期的に掃除をしているとは言え、使われなくなってから何年も経っているのでやや埃っぽい空気が室内に漂っている。


 聖女との遭遇から1年経つくらいまではシエルと奥様が暮らしていたので、約10年間住む人がいないにもかかわらず老朽化していないのは、ご高名な魔術師による魔法がかかっているからと聞いたことがある。

何度もこの家に遊びに来ているのでどこに何があるのかは手に取るようにわかる。


「うーん、とりあえずベッドメイキングくらいはしといた方がいいかな?」


 シエルの部屋は寝たきりでいても景色が良いようにと当初2階にあったのだけれど、私の後をついて回るようになると外出が楽なように1階に移動された。

その際、セレスト村にそんな上手に魔力を使えるものはほとんどいなかったので、華奢で美しい奥様がキングサイズのベッドやらタンスやらをふわふわ浮かせて移動させる光景を小さな頃に見て驚いたものだ。

貴族の中でもトパズ伯爵家は魔力量が多いのも納得である。

タイトル間違えたかもしれません。

誤字報告ありがとうございます。

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