朝市
翌日、泊まっていた宿屋をチェックアウトし、カバン一つを持って朝市に繰り出す。
ローサルジュの朝市は王国内外の新鮮な食材が揃うため、日用品のついでに食材も買っていくことにしている。
普段の生活では見ない珍しい野菜や果物が左右に所狭しと立ち並び、多くの人でごった返している。
バナナに似た食べ物を見つけたと思ったら海産物だったり、青くて苦そうな野菜かと思ったらとってもあまいフルーツだったり、面白い食材をいろいろと試しに買って鞄にしまう。
食材が売られているエリアを奥に進むと剣や斧のような武器を売っている店や調理器具、旅道具、アクセサリーなど、売られる雑多なエリアにたどり着く。
村では手に入らない必要な日用品を買い込み、これもバッグに入れていく。
「そろそろ開いたかな?」
今日寄りたい場所が開くまでと立ち寄った朝市で買い物を始めてから2時間くらいが経っただろうか、目的の場所まで歩いて行けばちょうど開門の時間に着いたようだ。
「おはようございます。参拝の方ですか?」
「はい。小部屋をお借りしてもよろしいですか?」
「ご自由にお使いください」
門を開けていたシスターに声をかけるとにこりと清楚な笑みをひとつ。
そう、ここは神殿だ。
この世界は創造神キャラトによって作られた。
何もなかった烟る灰色の世界を色彩神オルカラーンが水・火・風・大地・光・闇を与えて眩い色で満たし、生命神クラリスティにより生命が生まれると、世界に害なす存在を断罪神デュカットが排除してこの素晴らしい世界が成り立っている、と四神を信仰している。
この大きな街に合わせて神殿も大きく、礼拝堂には数え切れないほどに座席数がある。
元の世界と違って礼拝する日が決まっているわけではなく、自分の都合の良い時に来て祈りを捧げるので、人が一同に会すことはない。
ステンドグラスには世界創造の様子が描かれ、日の光を通して煌めき、神殿内は幻想的でどこか現実味の薄い空間が広がっていた。
礼拝堂の奥、簡素な木の扉を開くといくつか小部屋があり、既に使用されている小部屋には札がかかっており、空室がどれか一目でわかるようになっていて、右端の空いている部屋に入ると椅子、壁に備え付けられた机と少し高い位置にある小窓から陽の光が一筋差し込んでいる。
椅子に座り、机に手を乗せて組み、小窓を見上げた姿勢で目を閉じる。
息を吐いて、ゆっくり吸い込むと暗くなった視界の奥が、じょじょに明るく感じてきた。
眠気に逆らえませんでした。
教会に行ったことないので神殿の様子は教会ググって調べました。
直さなきゃやばい!ってところがあったらおしえてください。




