女子更衣室に入った男子生徒を見たとき、私ゲラゲラ笑いました。
それは私が高校一年生のとき。その日は内科検診の日だった。私の高校では、内科検診のとき上半身だけジャージに着替えないといけなかった。内科検診も終わり、私達は制服に着替えることにした。事件は放課後に起きた。
私は友人の星乃夏と更衣室に向かった。
「ねぇ、夕日。あと帰るだけなのに着替えるの面倒じゃない?(笑)」
「ねー!でもこのまま帰るのもダサいし。(笑)」
私と星乃夏は歩きながら会話をしていた。そのときだった。あの声が聞こえたのは……。
「そう言えばさ…………」
「やっべぇぇぇ!!!!死ぬぅぅぅ!!」
前を振り向くと男子生徒がある教室から走り去っていくのが見えた。つまり、女子が着替えている教室の中からだ。
「え……今のって……」
「もしかして更衣室から出てきた?」
私が最後まで言えなかった台詞を星乃夏が言ってくれる。暫く私達は顔を見合わせた。そして…………
「「ぶっ……あははははははは……あはっはは……ははは……」」
二人して吹き出した。
「あははっは、ははは……げほげほっげほっ」
最後には咳き込んでしまった。
「ちょっ夕日、大丈夫?」
星乃夏が心配して言う。そして、私の背中をさすってくれた。私達は更衣室へ入った。そして、制服に着替える為にジャージを脱ぐ。
「今のヤバくない?(笑)何で更衣室に入ったの?(笑)」
「更衣室だって分からなかったんじゃない?段ボール貼っている意味が分からないのかな?(笑)というか、今の二年生だよね?」
私の問いに星乃夏は苦笑いの顔で答える。そんな星乃夏の顔を見て、私はまた笑う。
「ぶっ……あはは、はははは……ヤバい。今のもう1回リピートして見たい。死ぬってこっちの台詞だわ!」
「夕日、笑いすぎー!リピートってさっきの二年生可哀相だよ。」
そう言いながら星乃夏も笑う。
「え、言いふらそ。マジで皆に言いふらそ。(笑)」
「えーそれは可哀相だよ。(笑)」
着替え終わった私達はそんな話をしながら教室に戻っていた。階段を上りながら、私達はまた笑う。
「ぶふっ、あはは………はは……」
教室に戻ってもまだ笑いがおさまらない私を見て友人達は怪訝な顔をする。
「え、何。夕日、どうしたの。」
友人の一人が私に問い掛ける。私は笑いながら答えようとする。
「今、男子せ、生徒……二年生が更衣室に入って……ぶはっ……あはは……げほげほっ……」
「え、なーに?どういうこと?(笑)」
私の下手くそな説明に友人達は混乱する。それを見かねた星乃夏が苦笑しながら助け船を出す。
「さっき、更衣室に行ったんだけど。そのとき、更衣室から男子生徒が出てきたんだよね。」
「え、つまりその男子生徒は間違って更衣室に入ったってこと?」
私と星乃夏が一斉に頷く。そして私はまた笑い出す。それを見た友人達もつられて笑う。
「夕日、笑いすぎだって!」
「いや、だって……ぶはっははは………あはは、ははは……」
この日、私達はその男子生徒のネタで盛り上がった。間違えて更衣室に入ってしまった男子生徒には本当に申し訳ないと思っている。だけど、それだけ面白かったのだ。
私は今でもリピートして見たいと思っている。そして、その日は笑いすぎて腹筋崩壊した……。