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たまさま
ある日の昼 ふとこぼれた笑み
風が吹いた
静かな時のなかで
君の横顔を撫でるように通り過ぎていく
暖かな陽射しが君を照らしその瞳を輝かせる。
「ーー愛してる」
思わず漏れたその言葉に
君は木漏れ日のような笑顔を僕に向けてくれた
だから僕は君を抱きしめる
その銀色に輝く毛並みにそっと触れると
気持ち良さげに瞳を細めた
けれど、そんな僕が愛してやまない君は
するりと僕の手を抜け出して
一番のお気に入りのソファで丸くなる
そっか、僕はソファに負けたんだね
愛しい君はロシアンブルー




