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十人十色の昼下がり  作者: 昼に詩う者たち
『ある日の昼 ふとこぼれた笑み』から始まる詩
15/42

アンリさま

ある日の昼 ふとこぼれた笑み

はにかむように 誤魔化した

ほんの時たま ふざけた想いが

隙間をついて 現れる


『楽しいね』

『楽しいよ』


『楽しいの?』

『……本当に楽しいの?』


ある日の昼 ふとこぼれた涙

はらはら伝う 悔恨に

ほっとしたのは 醜い本心

悲しまなければ いけないの


『悲しいね』

『悲しいよ』


『悲しいの?』

『……本当に悲しいの?』


月日はめぐり 時は流れ

わたしはわたしが 分からなくなり

無数の善意と 悪意のメロディ

何度も何度も 歌い続けた


ある日の昼 ふとこぼれた笑み

それですべてが 終わったの


『楽しいね』

『うん、楽しいね』

『でも悲しいね』

『うん、悲しいね』

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