第十一章 絵の展示
地元の大きな駅で、昔は、絵の無料の展示を、やってました。
いまも、やってるかもしれませんが。
いつも、あまり、興味がないので、一通り見て、すぐに
出てました。
その時もつれの何人かで、無料展示があるので、入ってみることに
しました。
ただ、その時の、展示は、いつもと違ってました。
イルカやクジラや、動物関係の、絵の展示でした。
ほおーって感じで見てました。
とくにクジラが好きなので、見入ってしまいました。
そして私は、気づきませんでした。
私の背後から、それが静かに、確実に忍び寄ってきているのに。
?「いいと思いませんか、その絵」
「あ、いいですね」
って、あんただれ?
?「これは、有名は○○の絵なんですよ」
「あ、そうなんですか」
?「絵は好きなんですか」
「いや、イルカとかクジラが、好きで見てただけで」
「動物は好きですけど」
?「そうなんですか」
?「ほしいと、思いませんか」
「え、さすがに、そこまでは」
「それに、かなりでかいし」
?「それなら、もっとちいさいのもありますよ」
で見たけど、それでも、大きい前のに比べると差が
あるけど。
「いいと思うけど、うちにかざるとこないわ」
?「絵があるといいですよ、絵があるだけで、人生の
生きがいを感じられますよ」
ん、どっかのCMみたいだ、あるとき、ないときって。
と、こんな押し問答が、かなり続きました。
私は、かざるとこないわで、押し通しました。
ここで、ポイントは、金が無いって、言ってしまうと
ローンとか、いろいろ言われるので断りづらくなる
らしいです。
安いやつでも、20万ぐらいだから、ちょっと
しゃれにならない。
かざるとこないわって、言えば、まさか家を、建てかえて
くれとは、言わないだろう。
ただ、いいなと思うやつに、よくないって言えないから
なかなか難しい。
今もあるかわからないけど、その後、何年か後に、漫画のネタ
には、なってました。
気の弱い人は、食われてしまうみたいですね。
自分がいいなと思った時に、なんていうかですね。
今は、無いかもしれませんが、そういうのが有った場合は
お気をつけを、あなたの背後から忍び寄って来るかも
しれませんよ。
?「いいと思いませんか、その絵」
なんて。