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好きだったの。  作者: 菜々子
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兄の思い。

数ヶ月前に妹ローズの婚約が破棄された。

相手は公爵家の次男リチャード。

そしてローズに替わりリチャードと結婚したのが、ローズの親友のマーガレット。


二人は何も言わず、ローズが身を引く形で

二人だけが幸せになった。

俺に言わせれば、二人とも最低だ。

リチャードは何もしなかった、我が家からの融資の撤退を恐れていたのであろうことは分かる。

でも、正式な謝罪もなくローズから婚約破棄を言わせるなんて男ではない。

だいたい親友の婚約者を好きになってしまったからといって、その手を取る事が出来る女なんてろくなもんじゃない。

それに、リチャードは次男でマーガレットは一人娘。

ゆくゆくは、リチャードが子爵家を継ぐ形になるだろう。

なのに、いまだに近衛隊に所属し実家の恩恵を受け王都で社交界を楽しんでいるのも気に食わない。

ローズの事を本当に思っているなら二人は、子爵領に帰り社交界からしばらく離れるべきではないか。

仲睦まじい姿をいつまでも、見せ付けるなど。

それに、この間のパーティーだ。

私のいない時に誘い出して、円満に別れたとアピールするような事を。

もう一つ、腹立たしい事を思い出した。

第三王子だ。

人の妹にあんな顔させやがって。


今はローズが、何もしないでというから黙っているがゆっくりと衰退に追い込んでいってやろう。


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