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好きだったの。  作者: 菜々子
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どう想っているのでしょう?

あれから、オリバー様は頻繁に商会に来られるようになりました。

お兄様に会いに。

私にも会ってくださいますが。

ギルバート様も来られます。

そして、メルを連れて行ってしまいます。

この間は、リチャードのお兄様のウイリアム様が来られていました。

ちらりとお顔を拝見しましたが、なんだかとても疲れた顔をされていました。

最近、公爵様になられてお忙しいのでしょうか?


みんなで何かをしているようですが、私には教えてくれません。

オリバー様にそれとなくお伺いしても、話をそらされてしまいます。

私もオリバー様とお話しするのが楽しくて、結局は忘れてしまうのです。

一度、メルに聞いてみたら

「私は、お嬢様が結婚されても着いて行きます。」

とよく分からない事を言いながら、ギルバート様に引きずられて行きました。

メル、私オリバー様にプロポーズなどされてないのだけど。

それより、私達付き合っているのかしら。

オリバー様はお優しい。

あれ以来、なんだかすごくお優しい。

だから、期待してしまうのですが。

でも、はっきりとした言葉を頂いてはいません。

会うと嬉しくて、楽しくて忘れてしまいますが、1人になると不安になります。

オリバー様は私をどう思っているのでしょうか?


そんな事を考えて、憂鬱な日々を過ごしているとお兄様が

「ローズ。もうすぐ、王家主催の式典があるだろう?

あれに一緒に行こう。」

と誘ってくれました。

年に一回、社交界の終わりに王家が開く式典。

王都中がお祭りになります。

お兄様と行くのも久しぶりです。

実は式典では毎回騎士の方々が模範演技を披露されるのです。

主に近衛騎士の方々ばかりですが、もしかしたらオリバー様も出られるかもしれません。

それに運がよければ一緒に、お店なんかを見て歩けるかもしれませんし。

ああっ。

久しぶりに心が、うきうきするのを感じます。

何を着ていこうかしら?

メルに相談しないと。

うんと綺麗にしてオリバー様をあっと言わせましょう。



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