مغرور للمراوغات الأخطبوط(タコの癖に生意気だ)
「この設定どうだと思う?自分にとって悪いものをすべて跳ね返してしまう能力!」
「でもそれって、例えば一億円がもらえるとかはどうなんですか。一億円急に手に入れた人って結構な確率で人生むちゃくちゃになりそうですし。それとか、風邪ひいて仕事休めてラッキーとかもないですし、サウナとかかき氷とか油とか女とかも悪いものってみなされそう。」
「ふーむ。じゃあこれはどうだ。相手の悪意に反応して撥ね返す能力!」
「ふーん。どっかで聞いたことある瞳力ですけど・・・まあ、連載初期としてはほどよい反則級なんじゃないんですか。」
そうして私は異世界に降り立った。そして序盤にふさわしいチンピラを相手にした。
「足が欲しけりゃ、金を置いていきな。」
「金が欲しけりゃ足をとるのか。なるほど。貴様らにしてはいい判断だ。」
「えらそうにしてんじゃねえこのタコが!」
ふふふ。私の能力の実験台になるがいい!
ゴッゴっゴッゴッゴっゴッ
「足切るのってめんどくせえな・・・。」
足を一本失った私はなんとかチンピラから逃げ切ることができた。
「ほとんどの人間が悪意がなく悪をおこなってるんですよね。生きるため、食べるため、金が欲しいため、反射的に、怒りでわれを忘れて、そう育てられてきたから・・・。」
「次の能力は偉そうにしない能力にするタコ・・・。」