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くさき
「僕の友達にですよ。その、とてもかわったやつがいるんですよ。」
少年である相原はまるで草木に語りかける様に語りかけた。
「どんなやつなんだ?そいつは。」
草木でもないのに答えてしまったカシスオは優しい青年であった。
「人肉をとても食べたいみたいなんです。」
「人肉・・・。人の肉か?」
カシスオは優しい青年であったのでそれほど驚かなかった。優しさはニューロンの安定性によるものだと思われる。
「はい。僕はそいつにどう言ってやればいいのかわからなくて。」
「簡単じゃないか」
カシスオは草木をふいに口に運ぶ。あおぐさい匂いが鼻腔から脳へ。
「僕もだよって言ってあげればいいんだよ。」
「はあー。だってあおぐさいもん。」
「食べるのはベジタリアンにかぎるな。」
臭き




