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世界に一人のホビット族

「なんか臭いなあ。」

私は死の臭いをかぐことができた。死ぬ直前の生き物が臭いでわかるのだ。それは病気で弱った人から、健康な人の俘虜の死さえも察知することができた。


どんな臭いかというと、なんというか重くねとりとしたにおいだ。刺激臭や実際の腐臭とはまたちがう。人によれば癖になる臭いかもしれない。私はとりあえずおなかがすくね(笑い)。


どの程度の範囲の死の臭いがわかるかは自分でもはっきりとはしない。遠くの人が死んでも自分はわからないし、そういった人の臭いはわからない。つまり、匂いがするときは確実に誰かが死んで、誰が死んだかを自分が把握することができる。(私は痴漢に100%気づくことができるってのと同じ?)


いつから臭うようになったのだろう。よくわからないが、小さいころから不思議と死に敏感な子供だったらしい。


食べ物や虫、バクテリア、植物はどうかって?臭いが少なすぎてわからないのかなと思ってる。


それともう一つ私の特徴として、時間間隔が変だというのもある。過去、現在、未来がはっきりくべつされていないのだ。ホビット族は長生きだというから、そのせいなのかな。


あとは食べるのが好き。24時間のほとんどを食事してる。


食事してるときは死の臭いは感じないよ。夢中だもん食べるのに。早く食べないと腐っちゃうでしょ。


人間は自分より大きいから好き。



じゃあそろそろ食べるからこれで終わり。バイバイ。あなたは柔らかそうで好みよ。



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