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夢物語  作者: 青木 リュウ
2/6

夢の始まりの始まり

初投稿にして初感想を早くもいただきました!

それを糧に試行錯誤しながらの2話目です!

2話



小説や漫画でイケメンと運命的な出会いをする、という話は王道系のため有名である。

しかし、現実は甘くない。

それについてはほぼ全ての女子が分かっていると思う…現に私もそう思っている。


「はじめまして、よろしくお願いします」


だから…昼間のこの人が多い駅前でも無駄に爽やかなイケメンもただの仕事仲間である。

「よ、よろしくお願いします…」

「取り敢えず店に入りましょう。打ち合わせはそれからで」

「はい…」



私は夢小説家をやっている。

夢小説を読んでいる人で知らない人はいない、というくらい人気があるらしい。

“らしい“と言うのはこの漫画化の話が来るまで自分のランキングを見ていなかったからだ。


【先生の作品のファンなんです!雰囲気を壊さないよう努力するのでぜひ、漫画を書かせてください!】


なーんて嬉しい事を言われて断る人はいないでしょ


「えっと…早瀬さん、ですよね?」

「はい!…あ、先生の事はなんて呼べばいいですか?」

「え?」

先生…?え?私?まぁ、それはそーか…

名乗ってなかったからなぁ〜

ペンネーム…でもいいかな…

……それより近づくな手を握るな私はイケメン慣れしてないんだぞ…!

「えーっと…リノでお願いします…」

「やっぱり本名は教えてくれないんですね…」

そりゃ初対面ですし

「しかも会う場所は駅前のファミレスですし…」

「いや、あの…」

一般的な打ち合わせの場所を知らないだけです!それよりも打ち合わせするんじゃなかったんですか?

このままでは折った足を引きずって来たかいがないではないか。

因みに今の私は松葉杖を持っている。

だから近づかれたり手を握られると困るのだ


「…これから一緒に仕事していく仲間なのに…俺のこと、信用できませんか?」


「え?はい」


「え?」


「え?」


「「………」」


え?何この沈黙…

あってまだ10分たつかたたないかの人を信用できるって言い切れるわけないのに

なに言っているんだ?この人は

イケメンって見ただけで信用できるものか?

私は無理だ。うん。

「……あ、ははははははっ」

「…え……?」

なんでいきなり笑い出すの?え?引くわ…

「いや、すいませんっ…まさか即答されるとは思わなかったのでっ…」

最近、笑われること多いなぁ〜

そんな呑気な事を考えながら肩を揺らして笑う早瀬さんをじっと観察する。


顔は一言で言えばかなりのイケメン。

服装はラフの様に見えるが某有名ブランドの物で全身を覆っている。

そんな人が1人ファミレスで爆笑となると…

かなり目立つ。

何人かの女子が顔を赤らめながらチラチラと見ているしウエイトレスなんていつの間にか飲み干されてる早瀬さんのお冷を持って行くかで揉めている。


…ちなみに私は凄い睨まれてます……。

………帰りたい…

せめて打ち合わせしましょうよ…

というか女性じゃなかったんですね…



これが非日常の始まりであり、


本当の出会いの数十分前である。


少しずつ修正します。

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