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#2 冒険者登録

今回は説明回です。


ではでは。



2014/9/23 ステータス追加しました。


「一週間分頼む」

「はいよ、飯はどうする?」

「お願いするよ」

「そうかい、じゃあ後で部屋に持ってくよ」


宿に着き、カウンターに立っていたおっさんに一週間分の宿泊料と食事代の銀貨7枚を渡す。


ちなみにこの世界の通貨は、銅貨、大銅貨、銀貨、金貨、中金貨、大金貨、白金貨とあって下から一枚10、100、1000、1万、10万、100万、1000万となっている。


「ふぅ、久しぶりに魔法使ったな……すげえ疲れた……」


部屋に置いてある椅子に座り一息つく。


(迷宮都市って事は、ダンジョンがある、って事だよな……金を稼ぎたからな、潜ってみる価値有りだな)


そうやって考えながらボーッとしているとドアがノックされた。


「飯を持ってきた、開けてくれ」

「ああ、今開ける」

「もし体を拭きたいなら下に降りて来て言ってくれ、銅貨4枚だからな」

「分かった、ありがとな」




「これは……何だ?」


運ばれて来た料理は何かの肉のステーキと野菜らしき食材が細かく入ったスープ。それは良い。


「ウ○コ……?」


小さな小皿に入った丸みを帯びた三角形モノが、巻かれたように置かれ、目の前の小皿に鎮座している。


「まぁそんなわけ無いよな」

「掬ってみた感じは……お? 柔らかいな」


ハムッ


「んん!? これは……アイスだと!?」


つ、冷たくて甘い! アイスがある! うめぇ!


一心不乱でアイスを口に掻き込む。もちろんそんなに一気に食べると


「ぐぉぉおお……!!!」


あの痛みに襲われる。


その後他の料理も平らげ下に持って行ってついでに桶に入ったお湯も買って戻る。




あー、食った食った。

とりあえず明日の予定は迷宮に関する情報のために、ギルドだな。


ベッドで横になりながら明日の予定を決める。


金を稼ぐ手段はとりあえず迷宮でだ。ギルドに行けば討伐やらなんやらあるだろうが、運が良ければ迷宮の方が稼げる。下手すりゃ一気に大金が入ってくる可能性もある。


それに賭ける。


そして俺は明日に向けまだ早いが瞼を閉じ意識を手放す。




翌日、まだ外が暗い内から起きた俺は今迄全く運動していなかったので訛った身体を少しでも戻そうと今日から筋トレをする事にした。


いざという時に体が動かないんじゃ洒落にならない。


腕立て30

上体起こし20

シャドー10分

スクワット20

ランニング30分


この街の地形や道を知るために、近くの場所から迷わないように走る。街には街灯が置かれているので、空が暗くてもそこそこ明るいが、街灯が少ない場所はかなり暗く視界が悪い。2m先を見るのがやっとだった。

もちろん直ぐに引き返した。女性はそういった道を避けるし夜遅い外出は控えている。誘拐、強姦される事があるからだ。


この世界、【ガーバルア】は奴隷も普通にいる。亜人に対する差別がある地域もあるとか。人間族(ヒューマン)至上と思っている貴族なども多い。ただ数が多いが故に、数の少ない亜人は妨げられていた。


今は知らんが、だが街を歩いていた時は普通に獣人とか歩いていたし今はそんなに酷くはないのだろう。


そして最後にこの世界の全ての者から嫌われ嫌悪の対象とされている魔族。


他の種族よりも優れた能力を持っていて、単体の力は軽く人間の其れを上回る。だが協調性に欠けるため、集団の戦闘を得意とせず、一部の魔族は自らの配下を作り自らを王として名乗っている者までいる。




閑話休題




「さて、行こうか」


筋トレ後、朝食を食べ部屋で一息ついてベッドに横になっていた体をゆっくり起こし、身なりを整えて部屋を出て宿から出で冒険者ギルドへ向かった。




***




「ようこそ、冒険者ギルドラグナ支部へ」


目の前の受付嬢は軽く微笑む。


「登録したいんだが、構わないか?」

「新規の方ですね、大丈夫ですよ」

「ついでに迷宮の事も聞きたいんだが」

「はい、お答えしますよ」

「頼む」

「では……」


受付嬢の話の内容はこういうものだ。


【迷宮ラグナ】


80年前、まだ小さな町だった頃、町長だったバーン・ラグナが町から少し離れた場所に迷宮を発見。


バーンは迷宮を見つけると直ぐ様町に戻り周囲の者たちに広めるように伝えた。噂が噂を呼び町を訪れる冒険者の数は増えた。それと共に商人等も訪れるようになり活気溢れる町となった。


それから10年。町は以前よりも大きくなり人口も2000人にまで増え、迷宮では大量に金貨の入った宝箱や高位の武具などが発見される事もありさらに人が増え町は潤った。


バーンの死後、その功績を讃えられ、迷宮にはラグナと名付けら、町の中心には彼の像が建てられた。いつしか町は迷宮都市ラグなと言われるようになった。


これには迷宮ギルドも動き、直ぐさまラグナの街に支部を作った。それによりさらに人が増え80年経った今では人口は万を越して、迷宮は4大迷宮の1つとまでなった。


迷宮の深さは今現在分かっている限りだと72階層までだ。恐らくは90階層まで有るとみているそうだ。


出現モンスターは下層でスライム、ゴブリン、下位のスケルトン各種にコボルト、ハイコボルトを主力に29階層まで。


31階層からは新たにポイズンスネーク、ゴブリン、スケルトンなどの上位種。


61階層からは上位種のモンスター共が、ちなみに各30階層毎にボス部屋が在るそうだ。


30層に1つ目のボス部屋が。

60層に2つ目が。

そして流れからして3つ目が90層にあると。もしかしたらもっとあるかもしれないと言われている理由だそうだ。


今だにラグナ迷宮を走破した者は居ないという。最高走破者はSランク冒険者の72層だ。


「………以上が迷宮ラグナに関する情報です」

「なるほどね、途中出てきた迷宮ギルドって何だ?」

「迷宮を管理するギルドです。迷宮に入る場合、予め迷宮ギルドに行き、ギルドカードに迷宮登録というのをして貰います。そして迷宮の入口に常駐している職員にギルドカードを渡してもらいます。後は職員が魔水晶でギルドカードを確認をして準備完了ですね。最後に、迷宮から出た際はまた職員にギルドカードを渡すことで生存、帰還扱いとなります。でなければ死亡扱いとなるので」


言い終えると受付嬢は、ちなみに迷宮に入る場合は毎回迷宮登録してもらいます、と付け加えた。


「ふむ、好きに入っちゃ駄目なのか?」


ふと疑問に思った事を言うと受付嬢は表情を怪訝なものにしたが直ぐに笑顔に戻った。


「以前、というより100年も前ですが、その事により、迷宮に挑み命を落とす者が後を絶たずに、誰が死んだのかすら分からないのが続き、更にはその付近の町に冒険者や一攫千金を狙う者達が募り好き勝手して町の住民達の不満が爆発、国が管理する事になりました」


ふむ。ありがちだな。


「なるほどね、じゃあここで冒険者登録して迷宮ギルドへ行けば良いのか?」

「はい、そうなりますね。 ランクの説明は致しますか?」

「いや、結構だ」

「分かりました」


受付嬢は一枚の紙を取り出し渡してきた。


「こちらに名前と年齢だけお書きください」


年齢欄に17と、名前にダイチとだけ書いて渡す。受付嬢は何の疑問も抱いかずにその紙を受け取った。


この世界はファーストネームの者が多いので普通の事だ。


「ではこちらの水晶に手を置いて魔力を流して下さい」


言われた通りに水晶に手を置き魔力を流す。


「……はい、ではこちらがギルドカードとなります。紛失した場合金貨1枚が掛かりますのでご注意を」


一枚の硬いカードを渡された。俺が受け取った瞬間文字が浮き出して来た。


ーーーーーー

名前 ダイチ

年齢 17

種族 人間


Level1

HP:900

MP:1600


STR-100

VIT-100

INT300

AGI-100

MND-400

LUK-50

ーーーーー


うむ。高いのか低いのか俺には分からん。


「ギルドカードは所持者の魔力に反応して表示されますので他者に見られるような事はありません。またのお越しをお待ちしてます」


そう言って受付嬢はお辞儀の姿勢を取った。


俺はそのまま冒険者ギルドを出て、迷宮ギルドへと向かう。


週に何回投稿していこうかと思いますが不定期になります。


ではでは、ありがとうございました。



一般人の平均ステータスはこうです。


Level1

HP:100

MP:50


STR-10

VIT-10

INT10

AGI-10

MND-10

LUK-これはLevel関係無く絶対に上がることは無く人によって変わるので、大体20〜30です。

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