実験ログ:03 訓練と別動隊
雲島能力者研究施設の研究員の紹介
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所長:雲島螺旋
イズミの姉であり、ここの所長でもある。
かなり賢く、過去には京大を首席で卒業した。イズミとは血が繋がっていないが、どちらも信用し信頼している。物質を操る能力者で、一話目では銃の弾を操った。壁を操って盾にしたり、遠くの物を持ってきたりできるが、魂の宿っている物は操れないそうだ。
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時槍暦
6児の父親で、42歳だが、かなり若く見える。愛刀の名前は永遠という。刀身は2mを越え、重さは50kgを越えるが、暦は軽々扱う。この刀の鍔には青い宝石が拵えられており、因果律を無力化する力が込められている。時を操る能力者であり、能力者の鎮圧で壊れた建物などを修理するのに使う。ラセンがよく建物を壊すので修理に時間がかかる。
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有明天音
研究施設最年少で、ギリギリ未成年。
二人が晩酌してたりする所をジンジャーエールで参加したりする。
かなりの漫画オタクであり、漫画の話になると歯止めが効かなくなる。
彼女の目は特別で、白い花の模様がある。
ワープゲートを作ったり、記憶を消したり、なんと死者を蘇生できたりなどなんでもできるが、目の力を使いすぎるととんでもない吐き気を催し、しばらくの間リバースする。
実は嘔吐フェチであるラセンに一度に何度も能力を使わせられ何度もリバースさせられている。
隔離されたマイにラセンが言う。
「君たちには能力の検証を兼ねて訓練をしてもらう。」
私はあんまり乗り気ではなかったけど、このまま隔離されてるのもあれだし、結局行くことにした。
私たちはラセンに連れられ、訓練室に向かった。
訓練室には様々な器具があった。ジムとかにありそうなトレーニング器具とか、木でできたサンドバッグにするマネキンとか、果てには様々な武器がある。
私たちが部屋をいろいろ見ていると、コヨミが言う。
「とりあえず、キミたちにはこのマネキンを使ってボコボコにしてもらう。俺らはログを取りつつアドバイスを贈る。じゃあミタマ、アイカ、イズミ、マイの順番で。煮るなり焼くなり好きにしてくれ。」
「なんで僕から…まぁいいよ。やってやるさ。」ミタマは渋々やることにした。
ミタマはマネキンの前に立ち、マネキンに手をかざす。すると水で出来た手から水の刃が飛び出る。飛び出た刃はマネキンの首に一直線に飛んでいき、首を真っ二つにする。
「こんな感じでいいの?」ミタマが聞く。
コヨミがアドバイスを言う。
「ログは大体取れた。結果は…まぁこれでいいんだけど、暴走した能力者を鎮圧するのに何も殺す必要はない。殺したら有明の仕事が多くなるから、有明のことを思うならせめて腕を切り落とすぐらいにしてくれ。それじゃあ次はアイカだ。」
「あんまり自信ないけど、誰も笑わないでね。」そういうと、アイカはマネキンの前に立つ。
「空間自体を消すイメージ…!」
アイカはマネキンに向けて手を銃の形にする。「バン」という声と同時に指の延長線上の物体がマネキンごと消滅する。
もう一度コヨミがアドバイスをする。
「悪くない。が、やりすぎだな。周りの建物ごと壊したら俺がめんどくさくなる。実戦の時は手加減してくれ。それじゃ次。」
「よし、やってやるぜ!」そういうとイズミは意気揚々とマネキンの前に立つ。
すると瞬く間にマネキンに殴りかかる。殴った箇所から燃え尽きて、灰になる。
「これでどうだ?」イズミが尋ねる。
コヨミが答える。
「今までで1番マシだな。やはり雷に適応すると移動速度も光速になるんだな。まぁ、さっきも言った通り殺したらいろいろめんどくさくなるから手加減してくれ。それじゃあ、ラストだな、マイ。あんなことがあった後だが、行けるか?」
「…任せて。」ノイズ混じりの声で話す。
私はマネキンの前に立つ。このマネキン、結構大きいんだな。大体170cmぐらいか。私はマネキンに近づき、腹あたりを触わる。私は能力を発動させる。すると、マネキンは私みたいなノイズを纏い、チリも残らず消滅する。
みんながポカンとする中、コヨミが言う。
「…まぁ、いいか。だがまだ原理が不明だし、実戦してもらうには危険だな。すまないが、隔離はまだ続けさせてもらう。」
「…そう。わかった。」少し不機嫌になった。私がしょんぼりと隔離室に向かおうとすると、アマネのスマホが鳴る。
「ごめん、ちょっと電話出るね。
もしもし…あぁヱドラ、どうしたの?こんな時期に…えっ、遊びに来て欲しい?私たちも暇じゃないんだけど……、所長たちに聞くから待ってて。」そう言って電話を切り、私たちに聞く。
「みんな、西側が被験者たちを連れて遊びに来て欲しいって言われたんだけど、どうします?」
「ねぇ、西側って何?」アイカが聞く。
ハッとしたようにアマネが言う。
「あぁそうだった。言うのを忘れてた。
西側って言うのは、私たち雲島能力者研究施設とは別の、国家機密の能力者集団のことで、西日本能力者特殊部隊って言うんです。それで、どうする?行きますか?」
私はあんまり乗り気じゃない。今の私が行ったら、その、西日本なんたらってところの隊員に迷惑かけるかもしれないし。
そんな私を見て、コヨミが言う。
「そんなに心配しなくてもいい。あいつらは強い。なんてったって、あいつらは竜の遺伝子を持っている。全員が不老で、400歳越えしかいないんだ。」
竜?そんなものが存在するんだ。一眼見たくなってウキウキしてきた。私の反応を見て、ラセンが言う。
「それじゃ決まりだな。全員で西側に遊びに行くぞ。アマネ、ワープ頼む。」
「了解しました。」そういうと、アマネが眼帯を外す。外した目が光り、目の前に光の輪ができる。
「さぁ皆さん、この中に入ってください。」
私たちはワープゲートに入る。入った瞬間、体が変な感覚に襲われ、思わず目を閉じる。そこからしばらくして目を開けると、私の前には5階ぐらいのビルがあった。
「ここが西側のところなの?」私はアマネに尋ねる。
アマネはなんだか具合が悪そうだ。
「はい…そう…ですよ………ウッ」
そういうとアマネは膝から崩れ落ち、口からリバースする。私を含めた子供達がビックリするなか、コヨミがアマネの背中をさすりながら言う。
「有明のワープゲートは、一度に大人数で入ったり、使いすぎたりすると体に負担がかかってこうなるんだ。」
「どうした?一体なにがあった?」
声の方向を見ると、建物から男の子が出てきた。中学生ぐらいの容姿で、灰色のコートを着ている。これが竜?そう思って見ていたが、よく見ると背中から生えた灰色の翼が体を纏ってコートに見えていただけだった。
少し落ち着いた涙目のアマネがうめく。
「…シグマくん…ヱドラ呼んで……ウッ」
もう一度リバースするアマネ。
私も背中さすってあげたいけど、触ると消えてしまうかもしれないし、さすってあげることができない。吐瀉物が広がり、みんながあたふたしてる中、
「大丈夫。もう来てるから。」
という声が聞こえた。見てみるとビルからマフラーをつけた女性が出てきている。だがそのマフラーは、首から出ているタコの脚のような触手だった。
「こんな時に言うのもアレだけど、ようこそ、私たち、西日本能力者特殊部隊の本拠地へ。」




