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変人

現代から約1000年後。人類の他に、華族、蟲族、獣族が誕生、共に共存し、繁栄していた。

しかし、人間はそうはいかなかった。

彼らは他種族の者たちとの共存を拒んだ。

彼らは他種族の者たちを忌み嫌った。

彼らは人間を第一人類であると主張し、他種族を穢れた者たちとした。

―――それから100年後、ついに悲劇は起こった。

人間は人間以外の全ての種族を追い払おうと声を上げた。彼らの全ての人権や権限を剥奪。人ではない存在として扱われた。そして、彼らを一掃し、人間のみが繁栄する世の中を目指した。

このような悲劇の中で、人間以外の全ての種族の者たちは何を思い、行動したか、言うまででもないだろう。

これは、彼らと、そして世の中に疑問を抱き行動した、勇気ある人間の少年・少女達の闘い…ではなく、その周りの者たちの物語だ――――。



みなさん、はじめまして。どうもヒラタです。

僕は地元では有名進学校「九十九学園」に晴れて入学した、キラキラの高校一年生です。

今日は始業式が行われました。やはり進学校とあって、周りは頭が良さそうな人ばかりです。

何はともあれ、今日から九十九生として日々頑張っていこうと思います。

お恥ずかしながら、僕は中学校では友達が一人もできませんでした。何故かクラスメイトに避けられることが多く、誰も話しかけてきませんでしたし、話しかけてもすぐに何処かに行ってしまうことが多かったです。

いや、なんで??僕何もしてないのに…。

だから高校では気を取り直して友達をたくさん作る。これが僕の目標であり、亡き母との約束です。

しかし、また中学と同じように避けられたらどうしよう。今度こそ心が折れてしまいそうです。

なんてことを悶々と考えているとクラスにつきそうな程の距離になってきました。まだ心の準備ができてないのに…ッ(泣)


僕が下を向いて歩いていると、ふと悪寒を感じたので顔を上げた。

見上げると、そこには魔王城のごとく荘厳な雰囲気を持つクラスのドアが…。

(…なんか、このドアめちゃくちゃ禍々しい雰囲気放ってんだけど?!え??もしかして僕だけ?)

そう思って辺りを見渡すと過ぎ去る人全員が明らかに避けているようだった。僕と目が合った人は目が合った瞬間、話しかける間も無くそそくさとどこかに行ってしまう始末…。

(あ…明らかに避けられない?!この教室!?)

クラスの中から漂ってくる雰囲気と飛び交う人たちの気まずそうな視線に潰されてそうになっていると、後ろから突然声をかけられた。

「おはよう!どうしたの?教室に入らないの?」

「ギャァァ!!!」

僕は前にも後にも、この時人生で一番大きな声とリアクションで声をかけた人に応じた。

「あははは!ごめんごめん。驚かせちゃった!」

「び…びっくりしたぁ…。心臓がひしゃげるかと思ったよ…」

「君、面白い表現するね!心臓が飛び出るんじゃなくて、ひしゃげるって!」

いきなり声をかけてきた人はケタケタと笑った。

「なんだっていいだろ。君もこのクラスの人なの?」

「?そうだよ?」

僕は思い切って彼に聞いた。

「ねえ、なんかみんな変じゃない?」

「え?どこが?」

「僕たちだけ、めちゃくちゃ避けられてる気がするんだけど…」

「避けられて…。あぁ!なるほど!ここじゃ有名な話だよ!」

「え?有名…?」

「なんだ、君は知らないのかい?君みたいな世間知らずは初めてみたよ!」

「せ、世間知らず!?」

(この人ズケズケと言うな。もう少しオブラートに包んでくれてもいいじゃないか。)

「まあ、教室に入ってみなよ!ここがどんな場所か一目瞭然さ!あ、自己紹介がまだだったね!僕の名前は原 亮太!よろしく〜!」

「あ、僕はヒラタ。よろしく。」

「ささ、教室に入ろうぜ!」

僕は何が何だかわからないまま教室のドアを開けた。

「やりぃー!!!俺の勝ちぃ!賭け金俺の総取りぃ(笑)」

「ぐわぁー!また負けた…!お前強すぎ!」

「ブサイクばっかじゃん。まぢ萎えるんですけどぉ」

「みてみて!このネイルやばくない?ちょーかわいいっしょ?」

「雷ちゃんーーー!!!ラブーーー!!!」

「うるせぇぇぇ!」

「ねえねえ、この公式めっちゃいい!好き過ぎる…」

「はぁー?こっちの方がいいだろ」

開いた途端に聞こえるのはたくさんの奇声、笑い声…。初日でこんなに打ち解けられるもんなの?!

「めっちゃうるさいでしょー」

「原くん、これは…」

僕は唖然とした。だってドアを開けるとそこは別世界のように騒がしかったから。

「原でいいよ!ひらっち!」

「ひ、ひらっち!?」(な、なんか、友達っぽい…)

僕が感動に浸っていると、原がつかさず言った。

「多分これじゃないかなぁ。うちのクラスが避けられてるのは!」

「…うるさいってこと?」

「まあ、それもあるけど…。どっちかって言うとウチが 1組だから…かな!」

「いちくみだから…?え、待って。全然わかんないんだけど…」

ちんぷんかんぷん状態にいると、原は、多分今日一番の大きな声で言った。

「え?!マジで(笑)!こんだけ見てわかんない人初めてなんだけど!うける(笑)」

原はクスクスと笑った。わかんないよ。ただうるさいだけにしか、聞こえないもん。

少しいじけていると、ごめんごめんと原が言った。

その顔は、まだ僕が世間知らずであることを嘲笑ってるように見えた。

「ここの 1組は特別クラスに分類されるとこなんだ!」

「特別クラス!?初めて聞いたよ!?」

それは、学校のパンフレットでも、学校紹介のPR動画でも、更には学校説明会でも言われていないことだった。

「え〜マジで?地元じゃ有名なクラスだよ。」

(特別クラス…!一体何が特別なんだろう?もしかして他クラスにはない授業があったりして…!)

そんな僕の期待も、原の羽虫を躊躇なく殺すような速さの言葉で潰された。

「ここは数多くの奇才を輩出したクラスでね!学園長先生の独断と偏見によって編成されたクラスで通称 変人クラス!学園屈指の変人たちが集う場所さ!」

「へ、変人クラス!?!?」(…終わった。さらば僕の平穏な生活、友達よ…)

僕が精神的ダメージを受けていると、原はポツリと言った。

「というか、君もだいぶ変人だと思うけどね。」

「え?」

僕が聞き返すと担任の先生らしき人が来たので僕と原は席に着くことにした。

これからの学校生活…不安でしかない。

何はともあれ、僕の学校生活はまだ始まったばかりだ。


はじめましてintです。初めての小説投稿とあって、めっちゃ緊張してます…。不定期投稿となるので温かい目で見ていただけたら幸いです。今後とも「ようこそ!変人クラスへ!」をよろしくお願いします!

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