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長生き魔法使いは暇を持て余す  作者: 綾瀬 律


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44.鉄のガイル

 そろそろ早い昼でも食べるかなんて思っていたらガイルがやって来た。

「リオ、昨日の短剣凄いな。切れすぎて自分の指をおろすところだった」

「なんでそうなる?下手なのか?」


 容赦のないリオノールだ。


「不器用でな」

「軽く振れば大丈夫なように作ってある。握り込み過ぎるとかえってブレるぞ」

「そうなのか、気を付ける。なぁ、剣は売ってないのか?」

「無くはない」


 実は結構買う人がいたので、並べてはないが作っておいたのだ。こちらは剣帯の色が茶色で統一してある。

 金貨10枚するからな。


「急に入り用でな、もう少ししたら依頼で出るんだ。無くては困る。なぜかヒビが入っていて、困っていたんだ」

 短剣でも刀身は伸びるから大丈夫だが、やはり感覚が違うからな。

「高いぞ?ミスリルだからな。それとガイルからすると頼りなく見えるかも。普通の直剣なんだ」

「構わない。細剣じゃ無ければ」


 まずは見せるか。

「これだ」

 ミスリルにオリハルコンとヒメハルコンが混ざっているが、誤差の範囲だ。

「おお、なんだか見るからに凄いな!」

 コイツ絶対に分かってないなとリオノールは思った。

 まぁこの剣がいい物なのは間違いないが。

「斬れ味上昇とか刃こぼれ防止とかの基本付与はもちろん付けてある」


 何が基本で何がもちろんなのか、いまだに謎だなと思ったノワールだった。


 実際には魔法反射とか防御とかも付いている。もしガイルが買うなら物理と魔法の防御は増し増しにするか。どう考えても防御を捨ててそうだ。


「なるほどな…」


 絶対に分かってないだろと思ったノワールだった。


「その分高いがな。金貨10枚だ」

 ガイルは驚いた。だよな?たかがミルリルで金貨10枚とか高いよな。でもな、もうそれで売ってるし今更値下げは出来ない。

「なんと!激安ではないか」

 それには納得のノワールだった。確かに激安だ。しかもミルリルだけと言っているが絶対にオリハルコンと、さらにもっといい材料が入っている。勘だ。リオならやりかね無い。


「それなら予備も含めて2本欲しい」

「あぁ金貨20枚だな」

 ガイルはお金を払った。コイツも稼いでるのか。

 あぁ、付与は増し増しにしたぞ?

 ついでに予備の剣は片方の剣の剣帯に収納しておいた。

「予備の剣はこっちの剣帯に収納した。取り出したい時は「出でよ!」って叫べよ」

「「…」」

 その掛け声は恥ずかしいだろ!って思ったノワールとガイルだった。

 それ以前に剣帯に予備の剣を収納の意味が不明だが。


「助かった。この時間に剣を売ってる店はまだ空いてないからな」

「おう、お前の剣がダメになったのなら依頼に気を付けろよ。特に後ろをな」

「?分かったぞ。じゃあな!」


 アイツ大丈夫か?強いのは確かだろうが、そもそも前衛の剣士の剣が簡単にダメになるなど考えにくい。

 まぁ、俺には関係ないがな。


 やっぱり人には興味のないリオノールだった。


 ノアの勉強はここまで計算だ。そろそろ単語の勉強かな。基本的な用語が乗った紙をノアに見せる。表は絵で裏は単語。小さな紙の右端に穴が空いていて紐で綴ってある。


 ぐぅ…


 ノアを見ると叱られた子供みたいに情けない顔で俺を見る。もうそんな時間か。頭を使うと腹が減るよな。

 昼ご飯だ!


「ノア、昼を食べに行くぞ!」

 ノアは嬉しそうに勉強の道具を片付けると、俺が幕を下ろすのを手伝ってくれた。そんなに腹が減ってたのか。

 聖獣たちはルシアーノの魔力を常に遠隔で貰っている。だから腹は減らない。なので人の感覚が分からないのだ。ご飯を食べても多少の自然魔力は取り込めるが、微々たるものだ。全く足りない。ルシアーノの魔力はほぼ無限。で、常に契約した聖獣たちにはその魔力を供給してくれる。


 腹が減る感覚は分からないが、主の魔力暴走で供給が止まった時があって、あれは何というかな。力が出ない。それと同じ感覚なら辛いだろう。


 市場の中で食べ物を扱う場所に行く。店で買って共同の場所で食べるのだ。ただな、ここではノアが食べにくいから。

 買って箱庭だな。

「何を食べる?」

「串焼き」

「他は?」

「任せる」


 俺は串焼きとパン、魚にステーキ、スープにサラダを買った。多めに買って余れば保管すればいい。

 買い終わるとノアと連れ立ってまた路地に入る。慣れたものでノアは俺の手を握った。

 箱庭に到着。

 天気もいいし(箱庭は主の気持ちが反映される)外で食べるか。


 シルバとミーシャも食事を待っている。

 食べやすいように皿に出してやるとガツガツ食べ始めた。

 ノアはすでに串焼きを頬張っている。串焼きが凄く美味いというよりは腹が減ってたようだ。

 お昼に行くタイミングでガイルが来たからな。シルバがペロリと食べて前脚で皿を押す。

 追加で色々と載せてやる。

 ノアもたくさん食べている。体が資本だからな、たくさん食べろよ。


 おかん目線のリオノールだった。


 たくさん買ったつもりだが、ほとんど余らなかったな。ってかシルバ、お前食べ過ぎ。

 まぁ今の所、それなりの稼ぎにはなってるからな。食べ物くらい安いもんだ。


「リオ、金はどうする?」

「ん?まだギルドに売った分の査定は終わってないな」

「いや、その食事代とかな。いつもリオが払ってるだろ」

 そうか、そういえばそうか?

「報酬は共通のお金として使って」

「ダメだろ?それではお前に現金収入がなくなる。パーティーの利点はよりたくさんの依頼を安全にこなせることだ。収入が減ったら意味がない」


「だが…」

「なら依頼の報酬は半分ずつ、素材の売却金はパーティーで使う。それならいいだろ?」

 素材の売却だってほぼリオたちが倒している。それでは貰いすぎだと思うが、リオがいいなら。きっと引かないだろうし。

 頷いた。



リオノールにとってはたくさん買っても銀貨3枚程度の食事は全く負担にならない

そもそも討伐の依頼が受けられるのはノワールと組んだからなので当たり前だと思っている


※読んでくださる皆さんにお願い※


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