38.どんどん来た
ノワールは呆然としていた。何がおきた?
分かっているのは自分が怪我もなく生きていることと、猪が死んだ事だけだ。
「ノア、追加が来るぞ!油断するな。適当にヤレるだけだけやってくれ」
追加、だと?
言われたもののまだ始動出来ない。しかし猪の群れが来る。やらなければ…。覚悟を決めて剣を構える。
その頃、リオノールたちは
『つまらないな』
『すぐだったな』
『動き足りない…』
………
『おっ、やったぞ!おかわりだ』
『そうか、少しは運動になるかな?』
『そうだな』
やる気満々だった。
リオノールも少しは楽しむかな、なんて思ったので広範囲に凍らせる事にした。肉を美味しく食べるには傷は少ない方がいい。
そんな事を考えて20単位でガンガン凍らせていく。主なら1000単位で凍らせるんだけどな。俺もまだまだだ。
ノアを見るとハグレを順調に狩っている。やっぱり強いな。
リオノールたちはおかわりの猪を10単位でガンガン倒しているが、ノアは人だからな。
おかわりの猪ももう終わるが、さらなるご褒美が追加で来るか。よっしゃ。
『おかわりのおかわりだぞ!』
リオノールの言葉に
『そうか、まだまだ動き足りないからな』
とシルバ。
『子供達がソワソワしてるからな』
とミーシャ。
ノアは少し疲れているようだ。休ませるか。
「ノア、休め。まだおかわりが来るからな!今度はオークの群れだ」
そう言ってノアの体を抱えて飛び上がって、手近な木の上にノアを避難させた。
「ここで休んでろ」
声をかけて水筒を渡す。そのまま飛び降りるとかけて行った。
ノワールは呆然と見送る。はっ?俺を抱えて飛んだ…。えっ?
すると山の上から猪と猪を追いかけるオークの群れが塊になってやって来た。木々を薙ぎ倒しながら圧倒的な物量で。
焦ったノワールはリオを助けなければと思った。しかし、その時に信じられないものを見た。
群れに向かってシルバが突っ込んだのだ。シルバが通った後は猪とオークが倒れている。
さらに巨大化した蜘蛛は足2本で立つと残りの6本で猪とオークを次々と串刺しにしていく。さらに50cmくらいの蜘蛛がわらわらといて、同じように何匹かで串刺しにしていた。
その傍では土から杭が発射されて下からも串刺しだ。
そしてリオは木の上に座って果物を採取しながら時々手を動かしている。その度に遠くのオークが凍りついていく。
なにが起きてる…?
猪の群れにオークの群れ。これだけの群れだと討伐難易度からするとSランクだ。軍隊が出動するレベル。
なのにリオたちは全く傷を負わずに簡単に仕留められていく。
リオ、君はいったい何者なんだ?
ノワールはただその光景を信じられない思いで見ていた。
聖獣や聖虫を従える?仲間?その圧倒的な強さにただ驚いていた。
『おい、デカいのがいるな』
『だな』
『そろそろ飽きてきた。エリー後は任せる』
どうやらシルバもミーシャも満足したようだ。ならまとめてやるか。
デカいのはキングオークだが、もちろんリオノールにとっては雑魚だ。指パッチンで意識を刈り取った。強烈な超音波攻撃だ。それで脳を揺さぶって…よし、終わったな。
ノアの休んでいる木まで飛ぶ。
「大丈夫か?」
「あ、あぁ疲れただけだ」
「そうか、獲物はパーティーだから半分にしたらいいよな。アイツらに回収させるからな」
周りには夥しい猪とオーク。シルバもミーシャも亜空間に収納している。リオノールも遠隔でサクサク収納した。
数はシルバが猪124とオーク28、ミーシャが猪104とオーク38、リオノールが猪84とオーク53だった。
まぁまぁだな…。肉は持ってれば色々使えるし、ノアと分けよう。革はそうだな、小物でも作るか。
それはノアと相談だ。
「待て待て、何を言ってる?ほぼリオと従魔で倒しただろう」
「誰が倒したかなんてどうでもいい。パーティーで倒したことが重要だ」
ノワールはリオたちの圧倒的な強さを見ても、彼らに怖さを全く感じなかった。だってリオはリオだ。そんな風にあっさりとパーティーだから半分とか言う子だから。
聖獣ズは強い子たちです…
ちょっと感覚がバグってるけど、強いよ
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