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長生き魔法使いは暇を持て余す  作者: 綾瀬 律


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36/101

36.午後は暇だ

 早めに昼を食べに出た。ノアも勉強ばかりで疲れてるだろうしな。

 リオノールは気遣いが出来る系のコウモリなのだ。


 これからの事もあるし、ノアには慣れてもらわないとな。薄暗い路地に入るとノアに手を差し出す。

 不思議そうな顔をしながらも手を握ったノアに

「少し目を瞑ってて」

 なおも不思議そうだが素直に目を瞑る。

 箱庭にな、っと。


「いいぞ」

 ノアは目を開けてから周りを見渡して驚いている。

「えっ?ここは…いつの間に?」

「(主の)固有空間である箱庭だ。ここなら太陽の日差しもないから気にせず過ごせる」

 明るい光が降りそそいでいるが、魔力による光なので皮膚が爛れたりしないのだ。


「箱、庭…えぇ」

 驚いてるな、ってかそんな顔出来るんだ。

 ノアは目を大きく開いて口をポカンと開けている。顔が整ってるからマヌケ面にはならないが、相当驚いたようだ。

 まぁな、俺だと入れるようにする箱庭は部屋1個がせいぜいだからな。ただの亜空間収納ならほぼ無限なんだが。ここは薬草も植ってるし家も畑もある。

 驚くよな。


「ノア、マスク取ってみろ」

 驚きながらも言われた通りにマスクを外す。言った俺がとも思うが、ノアは人を信じすぎだろ?

「痛く、ない…」

「魔力の光だからな」

 そこでノアに顔に笑みが広がった。それは雪解けのような柔らかい笑みだった。


「ノア、お前もう少し人を疑えよ?」

 真っ直ぐな目でこちらを見ると

「リオになら騙されても構わない」

「いや、構えよ!」

「大丈夫だ…」

 なんだかなぁと思ったが、そう言えば出会った頃の主も人を疑うことを知らない可愛い子だったなぁなんて思っていた。


(エリー、いつの話だよ)


 神出鬼没だな、おい。ほらノアが驚いてるだろ?楽しそうだから絡みたくなったなこりゃ。


「誰?」

「俺の主だ。エリーは俺の事だがまぁそのな…」

 訳のわからないという顔だ。


(気にしないで。エリーをよろしくね)


 言うだけで言って消えやがった。はぁ。

「えっと俺の仕えてる主だ。まぁ気にするな!」

「リオはリオだよな?」

「俺は俺だ」

「なら構わない」

 そこで話は一旦終えた。

「しかし凄いな」

「ノア、家に入る」

 2人で玄関から入る。奥にある居間のソファに座らせてから俺はキッチンに向かった。

 簡単な物しか作れないが…昼だしとにかく肉を焼こう。


 確かアイアンリザードの肉があった筈。これはクセが無くて食べやすい。雑草(薬草)につけて塩で味付けだ。確か雑草(薬草)で臭みが取れるとか。まぁあまり臭みもないが。

 それを表面をこんがりと焼いて蓋で余熱で中までほんのりと火を通す。よし、いいだろう。

 その間にスープだ。ルシアーノ特製の乾燥スープはお湯をかけるだけ。お手軽だ。


 ルシアーノの塔で栽培している小麦をひいた小麦粉にイースト菌を混ぜて寝かせてパンを焼く。寝かせる過程は魔法で短縮だ。

 パン焼き釜にセットしたら勝手に焼き上がる。ふかふかのほかほかだぞ。


 外に生えてる雑草(貴重な蘇生薬になる薬草)をサラダにしたら完成だ。

「ノワール出来たぞ、こっちに」

 ダイニングテーブルに呼ぶ。

「いい匂い…」

「焼きたてだからな」

 机にサラダ、簡単スープ、肉とパンだ。


「凄い…」

 俺じゃないけどな。

「食べよう」

 ノアは口にする度に感心しながら口元を綻ばせて食べている。

「とても美味しい、リオ」

「そうか、良かった…簡単なものしか作れないがな。しばらくはここで生活するからな!」

「えっ?」

「夜はここで寝る。部屋は広くないがベットは1人で使えるから広々だぞ」


 ノワールはリオと一緒なら窮屈では無いし、むしろ暖かくていいなと思っていた。

 もちろん、本コウモリは1人寝したいからそんな事は気が付かない。


 そうこうしてる間に食べ終わった。食後に薬草茶(1杯2万円なり)を入れて少し休む。

「リオは凄いな、料理も出来て。このお茶もすっきしとして飲みやすいな」


 ルシアーノは全く料理が出来なかったから、覚えたのだ。今だってまともな料理は出来ない。魔法で茹でたり焼いたりするだけだ。

 時々、飽きるらしく料理を作らされる。人の味覚などわからなかったから必死に覚えたのだ。

 なんだかんだとやっぱり面倒見がいいコウモリなのだった。


 シルバやミーシャもエリーが料理を作るとどこからかやって来てねだるのだ。もう分かっているからたくさん作ることにした。

 後から作らされるくらいなら先に作る。先読みも出来るのだ。


「帰るか」

 ノアの手を取って路地に戻ると市場の店に行く。幕を上げたが暇だ。客は来ないな。ノアは計算の練習をしている。12時30分か、閉めるかな。

「ノア、店じまいだ。片付けたらギルドに行こう!」

「あぁ」

 午後は暇だったからさっさと市場を出る。ギルドに付くと掲示板を見た。

「そういえばどのランクを受けられるんだ?」

「パーティーランクはCだからBまでは受けられる」

「何をやりたい?」

「討伐、リオの力を確認したい」


 ランクBの依頼を探す。ノアは余り字が読めないのだったか、何がいいかな。

 オーク、リザード、角うさぎ…うーん。おっ、ボアの群れ討伐だって。討伐依頼なら肉や毛皮はこっちだな。

 よし、今夜は牡丹鍋だ。

「ノア、ボアの群れ討伐があるぞ」

「場所は?」

「んと、カルア山の麓だな」

「遠いぞ?」

「どれくらいかかる?」

「半日ぐらいか」

「なら大丈夫だ」

「?」

「シルバに乗れば早い」


 足元にいるシルバを見る。

「なら受けるか」

「おう」


 ノアはリオを疑わないいい子です。とても素直なのでリオの言葉はそのまま受け取ります。




エリーは色々出来る子なのだv



※読んでくださる皆さんにお願いです※


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