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長生き魔法使いは暇を持て余す  作者: 綾瀬 律


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14.迷い猫の捜索

 意気揚々とギルドを出ると早速、中央公園に向かう。紙に書いてある猫の特徴は確認した。

 白と黒の八割れで、赤い首輪を付けている。しっぽは長くて真っ白で先端だけ黒い。

 なかなか特徴的な見た目だからすぐに見つかるだろう。


 コウモリの探索スキルはずば抜けている。超音波で物を把握できるし、音にはとても敏感だ。

 公園に着くと聴力を全開にする。


(お腹空いたにゃん)

(うまうまにゃん)

(フーシャー!)


(縄張りに入るなにゃん)

(ぽかぽかにゃん)

(ここはどこにゃん…怖いにゃん…ぷるぷるにゃん)


 これかな?最後の声が聞こえた方向に走る。

 それは大きな木でかなり高い枝に、紙に書いている通りの特徴をした八割れを発見した。


(ノノちゃん?)

(誰にゃん?私を呼ぶのは)


 俺はするすると木に登ってノノちゃん(猫の名前)のいる枝の近くに座る。


(俺だにゃん。飼い主さんが探してるにゃん)

 猫語で話しかける。

(助けてにゃん、降りられないにゃん)

(分かったにゃん、そのまま動かないにゃん)


 そう声を掛けてノノちゃんの体を魔法で包んで手元に引き寄せる。

 腕に抱いたノノちゃんは震えていた。

(もう大丈夫だにゃん)

(ありがとうにゃん)


 俺はノノちゃんを抱いて木を飛び降りる。ルシアーノの能力なら簡単だ。


 ん?なんか薄汚れてるな。

 軽く浄化してやる。うん、ふかふかもふもふになったな。

 それに腹が減ってるみたいだ。まずはお皿に聖水を入れて飲ませてやる。ノノちゃんは喉を鳴らして飲む。

(生き返るにゃん)

 聖水だからな。

(肉食うか?)

(欲しいにゃん)

 ポーチから出した魔獣の肉を火魔法で炙って皿に載せる。


 ガツガツ食べるノノちゃん。食べ終わると前脚で顔のお掃除だ。可愛いぞ。

(ありがとうにゃん)

(なら飼い主さんの所に帰るにゃん)

 喉をゴロゴロ鳴らしながら俺に甘える姿は普通に可愛かった。


 こうしてギルドに戻り、無事にノノちゃんを飼い主に渡すことが出来た。

 依頼料は銀貨1枚。

 猫を抱っこできてお金も貰えるなんて嬉しいな、なんて思っているリオノールだった。


 本来なら、どこにいるかも分からない迷子猫の捜索などは人気がない。見つからなかったら依頼不達成でしかもお金も貰えないからだ。更には依頼料の安さ。

 お小遣いから捻出した子供の依頼は何日も受けてもらえず、半ば諦めていたからとても喜ばれたことをリオノールは知らない。


 またギルドを出ると北門に向かう。そこからは薬草が採取できる森が近い。それもコウモリの探索スキルで分かった。

 門でギルドカードを提示して外に出る。そこからは森に向かって道があるので道に沿って走っていく。

 ものの10分程度で森の入り口に着いた。

 そこから中に入って進んでいく。


 ふと匂いを感じて上を見るとたわわな赤い実が成っていた。野リンゴだ。

 周りに人がいないことを確認して風魔法でその実を半分くらい収穫する。

 ついでに木に生えていた苔も採る。この苔は確か咳に効いた筈。薬草一覧にもあったから丁度いい。

 他にも目についた雑草(薬草)を採取していく。


 リオノールはサクっと採取しているが実は見分けにくい薬草もあって、初心者では見つけられないものをたくさん採取していた。

 本人は全く無自覚にほいほい採取していたのだが、途中で合流したミーシャもシルバも貴重な木の実や小さな魔獣をサクっと狩ったりしていた。

 従魔の倒した獲物が契約者の成果になることをリオノールは知らない。


 さて、薬草採取はもういいだろう。

 後は売り物にするために魔獣の解体と短剣の柄に使う木材などの採取か。

 まずはポーチから魔獣を出す。

 アイアンリザード。表皮も真皮も使えるし、その牙も使える。

 たくさんある歯は魔石代わりに時計に組み込んでも良し。

 使い勝手のいい魔獣だ。


 本来だととても皮が硬いので、簡単に解体など出来ない。

 しかしリオノールは聖獣だ。魔法でその程度は何とでもなる。

 しかもルシアーノの体なのだ。

 それこそ指パッチンで簡単に解体して必要な素材とそれ以外に分けられる。


 指パッチン!


 目の前にあったアイアンリザードは表皮、真皮、眼球、牙、歯、肉、血、内蔵に分けられた。使えない部分は自動的に消滅する。

 後は短剣の剣の部分の素材か。

 何かあるかな?

 ポーチをごそごそ探るとあ、これでいいか。


 樹海にある山の中で採れる鉱物だ。何だったっけ?

(オリハルコンだな)

 また無駄にいい声のミーシャが答える。

 そうそれ、オリハルコン。やたらとたくさんあるからこれを使おう。

 えーと錬成して純度を上げるか、いや、脆くなるな。

(確かミスリルと混ぜるといいのではなかったか?)

 あー確か8体2で混ぜると金属が安定するんだったか、強度が増すんだ。

 よし、ミスリルも出して、と。


 まずは不純物を取り除いてから合金にして錬成だな。

 よし。指パッチン!

 出来た。

 これで短剣の剣は完成。

 さて、柄はどうするかな。森を見渡す。あ、樫がある。


 密度が濃くて重いが耐久性が高くて加工がしやすい木だ。

 水分を魔法で抜いてその間に圧縮空気を込めれば硬度が増す。

 転移魔法で樫の側まで飛んで指を動かして枝を伐採する。


 短剣用の剣帯はアイアンリザードの表皮でいいかな。

 これで短剣はOKだ。

 後は時計か。

 時計はミスリルで作ろう。で文字盤にはビックタートルの甲羅を削りだして…

 ラピスラズリの欠片を文字盤の12.3.6.9に飾って、うん。

 駆動部分はアイアンリザードの歯に魔力を込めて動かせばいいだろう。


 腕時計の革には何を使うかな。角ウサギとポイズンスネーク辺りか。

 カラーバリエーション増やせば楽しいぞ、よしよし。


 では…短剣は魔術で、時計は錬金術で作ろう。

 あーしてこーしてここをいじって、こっちに嵌め込んで…よし出来た!

 あっさりと短剣と時計を作ったリオノールだった。

 正確にはルシアーノの能力だが、リオノールもその程度なら使いこなせるのだ。

 



お世話も出来る系のコウモリ

そして、相変わらずチートな聖獣ズ



*読んでくださる皆さんにお願いです*


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