13.軍資金ゲットだせ
小金貨20枚→金貨20枚に訂正
2025/02/21
軍資金が出来た。お金の価値は良く分からないけど宿代が1泊2食で銀貨6枚。
小金貨は銀貨10枚
金貨は小金貨10枚で銀貨100枚。
さっきの雑草(薬草)で金貨20枚なら銀貨で2000枚だ。うん、なかなかいいんじゃないか?
幸先のいいスタートにほくそ笑むリオノールだった。
さぁ、明日から市場に出店するんだから売るものを作らないと。素材になる魔獣はそもそも解体すらしていない。街中で解体は難しいだろうし、箱庭に魔獣は持っていきたくないし。
どこか近場の森にでも行くかな?
そういえば探索者ギルドで依頼があれば受けるか?レベルを上げるのに色々こなした方がいいってヘルフも言ってたしな。
よし、探索者ギルドに行くか。
確かヘルフがいた衛兵本部の隣って言ってたか?行けば分かるだろう。中央公園を通り過ぎて歩いて行く。
そのあたりはオフィス街なのか、大きな建物が多い。
俺は衛兵本部の隣を目指す。そこはまた大きな建物で剣と斧が交差するデザインの看板が掲げられている。さすがにこれだろう。さらに隣の建物を見ると天秤の看板が掲げられていた。うん、こっちが商業ギルドだな。
俺は探索者ギルドの建物に入る。少しどよめいた気がするが無視する。
入り口付近は広いホールになっており、右側に机といす、左側はギルド併設の飲食店だった。
入り口の右手に掲示板があり、そのさらに奥のカウンターに人が座っている。
しばらく様子を伺うとどうやら掲示板に依頼が張り出されているようだ。
近づいて見る。
手前から順にEランクDランクとなっている。奥に行くほどランクが高い依頼なのだろう。
登録時はEランクからのスタートだ。依頼は一つ上のランクまで受けられるらしい。俺だとDとEの依頼が受けられる。
試しにEランクを見てみる。
迷子犬の捜索
溝掃除
薬草採取
店の手伝い
荷運び
雑用だな。報酬はどれも銀貨1枚か2枚とある。
あの雑草(薬草)の値段から考えると安いな。
すると
薬草納品
を見つける。納めればいいってことか?種類は…
パルパル草…なんだそれ?
でも聞いたことがあるような気もする。うんうん唸っていると
「何か困っているの?」
少しぽっちゃりしたギルドの制服を着た女性が声を掛けてくる。
「うん?あぁパルパル草ってどんなだったかと思ってな」
女性は笑って
「あら?有名な薬草よ?えーと色は紫で花びらが5枚。小さくて可憐な花をつける薬草よ」
紫で可憐な花…あぁ箱庭に生えている花か。
確か牧草地にたくさんあったし、すこし採取もしてある。
「納品だけでいいのか?」
「そうよ?でも10本単位よ?」
「大丈夫だ、持ってる」
「あら、そうなの?これは常設の納品依頼だからあるだけ買い取るわよ」
あるだけ?でも軽く500束はあるぞ?
その女性に案内されて納品の窓口に行く。そこに座っていたのは妙齢の男性だ。
白い髪と白いひげがダンディーだ。
「セレスさん、パルパル草の納品ですって」
「そうかそうか、まずは薬草を出してくれるか?」
ニコニコと笑ってトレイを出してくれる。
俺はポーチからパルパル草を100本出す。
ほぉ、と言ってトレイを受け取ったセレスさんは片眼鏡を掛けて薬草を見る。鑑定中だな。
レオノールはコウモリだから魔力の流れを見ることが出来る。セレスさんから白い魔力が出て薬草を見ているのが分かったのだ。
「うん、いい薬草だ」
「セレスさんはね、薬草が専門の鑑定員なのよ。もちろん他の素材も鑑定出来るわ」
そうなんだな。
「質もいいしこれなら高値で買い取りが出来る。普通のパルパル草は10本で銀貨1枚だ。
今回のは鮮度が抜群にいいし、採取もきれいにされている。2割増しの10本銀貨1枚と銅貨2枚だ。それが10セットだから銀貨12枚だな」
そう言って
「ギルドカードを」
ポーチから出して渡すと
「ん?初依頼か?それはそれは、ちょっと待ってなさい」
そういってカードを機械に差し込んでから返してくれる。
「こちらが報酬だよ、銀貨12枚。確認しておくれ」
俺はまたコウモリの超音波探傷でサクと確認する。
「あぁ確かに」
セレスさんはニコリと笑うと
「また採取出来たら持っておいで」
と言って手を振ってくれる。俺は頷いてカウンターを離れた。
「良かったわね、そして初依頼おめでとう」
「あぁ助かった。他にも依頼を受けたいから掲示板を見てくる」
そう言って笑顔の女性職員から離れてまた掲示板を見に行く。
迷子猫の捜索。これにするか。コウモリの探索スキルで瞬殺な気がするからな。ついでに薬草の採取を受けて街を出よう。
そう決めて掲示板の紙を剥がして依頼受付に行く。
中途半端な時間だからか窓口はいくつか空いていた。
空いているのはおっさんとおっさんの座る窓口だ。どうやら女性の方が人気らしい。俺には関係ないからおっさんのいる窓口に行く。
「依頼だな?」
「あぁ、この二つを受けたい」
「原則、依頼の不達成はペナルティがあるが大丈夫か?」
猫のことだろう。
「死んでなきゃ見つけられる」
おっさんは目を開いたがそれ以上は何も言わずに
「ギルドカード」
渡すと機械に入れて返してくれる。
「どちらも完了したら窓口に来い。猫は捕獲してギルドに。飼い主に照会して間違いなければ報酬を払う。特徴はこの紙に書いてある。薬草も採取出来たら窓口に完了報告と納品が必要だ。採取の薬草はこっちの紙に書いてある。字は読めるか?他に何か質問は?」
俺は字は読める、ほかに質問はないと答えて窓口を離れようとしたら
「あ、もし魔獣に遭遇して討伐したらギルドカードに討伐証明が自動で記載される。素材を納品する場合は窓口で申告しろ、以上だ。気を付けて行ってこい」
俺は頷いて今度こそ窓口を離れる。
こうして依頼を受けていって早いところランクを上げないとな。
迷宮に潜れるのは中級、ギルドのランクでいくとCランク以上だ。よし、主の為にも気合を入れよう。
リオノール所持金
銀貨20枚
金貨20枚
薬草(雑草)…
聖獣にとっての薬草は蘇生薬になる薬草やそれに匹敵する薬草だけ
他は牛の餌だったり塔の周りに生えている雑草
貨幣価値
銀貨1枚1000円
小金貨1枚1万円
金貨1枚10万円
※読んでくださる皆さんにお願い※
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