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転生した大魔王、地球に出現したダンジョンを作ったのが前世の自分であることを思い出す。 〜魔王時代の知識と経験で瞬く間に世界最強になって無双します!〜  作者: 八又ナガト
第二章 大魔王、因縁の宿敵たちを相手に無双する

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55 アラーム

 鷹見の纏う空気が一変した。

 周囲にバチバチッと激しい音が鳴り響き、奴の髪の毛が逆立つ。


(これは……まさか)


 俺は警戒を強める。

 その瞬間、鷹見の姿が消えた。


 ――いや、違う。


「はあッ!」

「――――!」


 鷹見の雄叫びとともに、俺の目の前に奴の姿が現れた。

 そのまま怒涛の連撃が襲いかかってくる。

 その速度と勢いは、先ほどと比べ物にならない。


 俺は紙一重での回避を続けながら、頭の中で状況を分析し、突然これだけの動きが可能となった理由を見抜いた。

 

「――【迅雷活性じんらいかっせい】か」


 【迅雷活性じんらいかっせい】。

 それは上級魔術適性(雷)を有する者が発動できる身体強化魔術だ。

 電気信号を操り、筋肉に直接作用することで、通常の身体強化とは比べ物にならない程の効果を得る。

 体力と魔力を大幅に消費してしまうが、それだけの恩恵がある力だ。


 俺の言葉に、鷹見の目が驚きに見開かれる。


「よく知っているな。だが、今さら手遅れだ!」


 怒涛の連撃は止まることを知らない。

 俺は全神経を集中させ、僅かな隙間を縫って避け続ける。

 しかし突如として、鷹見の攻撃の軌道が変わった。

 俺自身を狙うのではなく、手に持つグラムに矛先が向けられたのだ。


「む」


 薙ぎ払いによってグラムは弾かれ、鷹見はそのまま槍でグラムを抑え続ける。

 そして、空いた右手を俺に向けた。

 武器がない状態で何をする気か――そんなこと、考えるまでもなかった。


 迅雷活性を使用できる時点で、鷹見が雷属性の使い手であることは間違いない。

 すなわち、これは――


「喰らえ――【地を割る(エクスプロード・)落雷(サンダー)】!」


 鷹見の咆哮とともに、巨大な雷が俺めがけて襲いかかる。

 だが、俺も黙ってやられるわけにはいかない。


「【超越せし炎槍(アルス・フレイム)】」

「――――ッ」


 瞬間構築した【超越せし炎槍(アルス・フレイム)】で対応。

 俺の手から放たれた炎の槍が、鷹見の雷と激突する。

 耳をつんざくような轟音が響き渡り、ギルド全体が激しく揺れる。

 衝撃波によって、俺も鷹見も後方に吹き飛ばされた。


「うおおおお!?」

「きゃぁあああ!」

「なんって火力だよ!? ギルドが壊れるんじゃねえのか!?」


 ギャラリーの声が響く中、俺は笑みを浮かべ鷹見に視線を向ける。


(今のはなかなかだったな。直撃していたら、この俺でもやられていたかもしれん)


 至近距離での発動だったため、【超越せし炎槍(アルス・フレイム)】変数を射程距離から火力に移行したのが功を奏した。

 それによってレベル100を超えるという鷹見の上級魔術と相打ちまでもっていけたのだ。


 対して、鷹見は戸惑いの表情を浮かべている。


「まさか、今の一撃すら防がれるとはな……だが、これならどうだ!」


 鷹見の槍の穂先が眩い輝きを放つ。

 槍術スキル発動の前兆だ。

 穂先一点に魔力が込められていくあの現象、間違いない。


(――【天衝牙てんしょうが】か)


 【天衝牙てんしょうが

 それは先ほどの連撃技【連波槍れんはそう】とは真逆の、一点突破型の必殺技。

 ただでさえ厄介な技だが、さらに奴が装備している【穿空せんくう】の貫通効果を加えれば、どんな装甲相手でも貫くほどの火力を生み出すに違いない。

 問題があるとすれば命中率だが……


「神速の一撃を以て、お前を倒す! 降参するなら今のうちだぞ!?」


 鳴海の纏うオーラが一層膨れ上げる。

 【迅雷活性】の出力を最大まで高めることで、神速の突撃を試みようとしているのだろう。


「――面白い」


 俺は思わず笑みを浮かべる。

 回避に徹することもできるが、これだけの攻撃を避けるなんてもったいない。

 俺もまた、自身の持つ最大火力の一撃を以て対応しようと構える。


「…………」

「…………」


 俺と鷹見が間合いを計り、緊張のボルテージが最高潮に達しようとした、次の瞬間だった。



 ピーッ! ピーッ! ピーッ!



 突如として鋭いアラーム音が辺り一帯に鳴り響く。

 俺も鷹見も、そして周囲のギャラリーも一斉にその音源を探した。


「なんだ!?」

「何が起きた!?」


 全員が困惑する中、機械的な音声がギルド内に響き渡る。



『イレギュラーダンジョンが発生しました。Cランク以上の探索者の方は、対処に当たってください。繰り返します、イレギュラーダンジョンが発生しました――――』



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