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転生した大魔王、地球に出現したダンジョンを作ったのが前世の自分であることを思い出す。 〜魔王時代の知識と経験で瞬く間に世界最強になって無双します!〜  作者: 八又ナガト
第二章 大魔王、因縁の宿敵たちを相手に無双する

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45 謝罪

 翌日。

 琴美から話したいことがあるとメッセージが来たため、待ち合わせ場所であるカフェにやってきていた。

 偶然にも昨日、ミツキから呼び出されたのと同じカフェだった。


「どこだ?」


 カフェの中を見渡しても、琴美の姿が見当たらない。

 どうやら俺の方が先に来てしまったのかと思った、その直後だった。


「お~い、蓮夜くん~。こっちこっち~」

「ん?」


 名前を呼ばれたため振り向くと、そこでは黒色のキャップを深く被り、マスクをつけた琴美が俺に手を振っていた。

 あの格好のせいで、彼女がいることに気付けなかったらしい。


 俺は琴美の向かいに腰かけた。

 色々と訊きたいことはあるが、まずは……


「なんでそんな変装じみた格好してるんだ?」

「何でって……決まってるじゃん」


 琴美はマスクを外しながら、呆れたように「はあ」とため息をついた。


「私は登録者100万人越えの有名配信者よ? 街中で素顔なんて出した日には、すぐ騒ぎになってしまうもの。お店にそんな迷惑かけられないでしょ?」

「そういうもんなのか?」

「むぅ、疑ってるわね?」

「いや、そんなつもりも興味もないが……」

「待って、今ひどいこと言わなかった?」


 そんな話をしている最中だった。

 隣のテーブルにいる女子高校生らしき二人が、こちらを見ながらボソボソと何かを呟く。


「ねえ、向こうのテーブルにいるのってまさか……」

「うん、そうだよね。バズった動画で見た……」


 二人は小声で話しているつもりだと思うが、探索者は一般人より五感が鋭い。

 そのため、二人の会話は俺たちに筒抜けだった。


 二人の話を聞き、琴美が得意げな笑みを浮かべる。


「ねっ、言ったでしょ? ちょっとマスクを外しただけでこんな風に――」

「レベル50台でBランクボスを圧倒したっていう探索者(シーカー)さんだよね?」「うんうん。黒髪であの見た目、間違いないよ! すごかったから覚えてるもん!」

「………………」


 続く言葉を聞き、琴美はスンッと真顔になってしまった。

 どうやら彼女たちが知っていたのは琴美ではなく俺だったらしい。

 これも動画があれだけバズった影響か。


 とにかく、俺から言えることは一つだ。


「まだまだ精進しろってことだな」

「もう分かってるから! わざわざ思い知らせないで~!」


 悲しそうな表情を浮かべる琴美。

 しかしそのすぐ後、新しく入店してきた男性二人組が琴美に気付いたことで、ちょっとだけ機嫌が治ったようだった。


「それじゃ、改めて本題に入るわね」

「切り替えが早いな」

「当然! それくらいじゃなきゃ、この群雄割拠の中で配信者なんかやれないもの」


 そう告げた後、琴美は姿勢を整え真剣な表情を浮かべる。


「改めて、昨日はありがとう。蓮夜くんが助けてくれなかったら、今頃こうして話すこともできなかったわ」

「ああ」

「それから、お礼以外にもう一つ伝えたいことがあって……」

「そっちが本題だな」

「う、うん。メッセージにも書いたことだけど……私が配信をつけっぱなしにしていたせいで蓮夜くんの姿が映っちゃったみたいで。本当にごめんなさい!」


 そう言いながら、琴美は俺に向かって深く頭を下げた。

 彼女の様子から、その言葉が本心だということが分かる。


 ただ……


「それ自体は別に構わないんだが……ダンジョンを出て落ち着いてからなら、動画を削除なり非公開なりできたんじゃないか?」

「そ、それは~その~」


 単純に疑問をぶつけてみると、琴美は気まずそうな表情を浮かべたまま、両手の人差し指をつんつんと叩く。

 そして、恐る恐るといった様子で理由を告げた。


「私の歴代の動画の中でも、一番の勢いでバズっちゃったからぁ……なんかぁ、もったいなく感じちゃってぇ……」

「………………」


 つまるところ、ただの配信者としての(さが)だった。

 個人的に、このメンタルの強さは嫌いじゃないが。

ここまで本作をお読みいただきありがとうございます!

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