豪州等、及びアジアからインド洋にかけての日本の植民地について
豪州等、オーストラリアとニュージーランド、及びその周辺諸島(例えば、タスマニア島等)の日本の植民地は、足利将軍家等が日本本国から送られたことによって、日本の植民地として開発されました。
最初は数万人規模の植民地に過ぎませんでしたが、牧羊等が盛んになって十二分に自活して繁栄するようになったこと、更にオーストラリア等でもゴールドラッシュが起きて、それをきっかけに鉱山等の開発が行われたことから、順調に発展して、今では約150万人の人口を持つ、かなり大規模な植民地に豪州等はなっています。
尚、ここもアジア諸国、特にインド人の年季奉公人を受け入れていますが、南北米大陸の日本の植民地とは異なり、余り積極的に呼び集めるようなことはしておらず、来る者は拒まない、といった気風です。
そして、開発の経緯から、オーストラリアは足利将軍家の事実上の領土、ニュージーランドは関東(古河)公方の事実上の領土といった趣がある植民地でもあります。
次に私が事実上は失念していたアジア各地にも、日本の植民地はあります。
とはいえ、アジア各地の日本の植民地は面ではなく、基本的に点の植民地です。
日本に近い所から順に述べると、マニラを中心とするルソン島、シンガポール島、セイロン島のコロンボ、ゴアを始めとするインド本土各地に数か所といったところです。
更に東南アジアからインド洋諸国においては、シャム王国やマラッカ王国、キャンディ王国といった日本と同盟を結んでいる国々もあります。
こういった同盟国にも、多くの日本人が商売等のために赴いて住んでいます。
そして、こういったアジア各地の植民地や同盟国に住んでいる日本人の数ですが、約100万人といったところになります。
最後にちょっと特殊な地位にあるのが、エジプトになります。
表向きはオスマン帝国の属国になりますが、そこのワーリー(総督)は浅井長政であり、更に統治している役人や軍人の幹部は日本人が多くを占めており、日本の植民地にかなり近い存在です。
そして、この世界のエジプトはスエズ運河の開削(厳密に言えば古スエズ運河の再開削が完了しており、現在のようなスエズ運河は1576年中の完成を目指している真っ最中です)により、アジアと欧州をつなぐ一大拠点となっています。
それもあって、エジプトを出先の拠点として欧州へと商売等で赴く者もかなりいます。
(又、浅井長政とその周囲も積極的な情報収集等のために、甲賀者や伊賀者を欧州に多く送っています)
このため、エジプトとその周辺(欧州も含みます)には、この世界では約50万人の日本人がいるようになっています。
そして、ここまで出てきた日本人の数を足し合わせると、約1950万人になります。
あれ、最初の方で約2000万人と言っていたのに、約50万人程はどこに行った?と問い詰められそうですが。
私の脳内では、その約50万人程は移住や商売で赴任等で、世界各地を移動している真っ最中ということになっています。
何しろ、この世界は最も進んでいる日本の文明レベルにしても、ほぼ第一次世界大戦レベルです。
皇軍知識によって、着実に汽船が確実に進歩し、それこそタイタニック級の豪華貨客船まで日本国内で建造可能になってはいますが、世界的に見れば純帆船がまだまだ主役であり、特に貨物を運ぶ場合は石炭代が不要等の理由から、日本でさえも純帆船が未だに好まれて用いられる時代なのです。
流石に人を大量に運ぶ場合は、それなりの運賃が取れること等から、今では最低でも機帆船、基本的には汽船で運ばれるのが普通にはなっていますが。
そのために世界の移動に時間が掛かって、移動中の人が多数いるのです。
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