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少年期の日常

 フェルにニールのことを相談して、人身売買組織のアジトの探索と謎の美女の正体を探ることを新たに依頼した。

 邪教集団の調査も続けてもらっている。


 ディアマンテ公爵家にも調査に長けた集団がいるし、スノウが彼らを動かすことも許されてはいるけど。

 10歳の少女が依頼するには重過ぎる内容で、理由が説明できない。

 でっち上げで、それっぽい理由を捏ねて納得させることは出来るかもしれないが、彼らは命をかけて危険な調査に向かう。

 嘘で彼らの命を危険に晒すことはできない。

 ディアマンテ公爵家が抱える調査団は、公爵家のために命をかける決意で動いているけど、私が調査して欲しい内容は、公爵家の利益とは関係ない。

 その点、ヒーロー達の未来を守るための行動は、次期国王の側近を守るための行動だから、フェルが命令して人を動かすことは納得できる。

 結局、私が納得できるかどうかでフェルに頼っているんだけど。


 それからの私の日常は。

 ハイドと鍛練したり、ルークと勉強したり、ユアンとフラウと一緒に魔導師団に遊びに行ったり、レイと畑仕事や狩りをして料理をご馳走になったり、カイルに陶芸を教わったり、ニールとお茶を飲みながら意見交換したり、たまに王宮に行ってフェルと話したり、調査の経過を聞いたり。


 冬になる度、故郷に帰って騎士団と共に領内を討伐に駆け巡り。


 いつしか私と同じ身長になったハイドと、レイの作ったお揃いのドレスを着たり。

 ルークとカイルの金竜の2頭目の赤ちゃんが孵ったり。

 ユアンとフラウの攻撃魔法が魔導師団長を超える瞬間を目撃したり。

 どんどん大人っぽくなって行くニールから、影を感じなくなったな、と思ったある日。

 私はフェルから、ニールのことで話があると、王宮に呼び出された。


 13歳の秋のことだった。

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