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17 漂う
散文的です。
2020.4.17 タイトル変更しました。 旧タイトル 視点3
どこまでも 暗く 真っ暗な世界
周りには 誰もいない
どちらが上で どちらか下か わからない
無重力な感覚
寒くもなく 暑くもない
何も感じない
目を開けても 閉じても 変わらぬ 暗闇
ただただ 真っ暗な空間で ひとりぼっち
薄目をあけて 闇を眺めて 漂う
目の前に 小さな 弱い オレンジ色の光が現れる
それは 次第に膨らみ、人の頭ぐらいの大きさの
モヤの塊になった
ー キタ ノ ネ ー
返答は 遅く 小さく 聞きにくい
= ああ。 連れてきた =
__ ドウ ?__
= 解らんな。 暫くは様子見だ。 =
__フ フフ ___
= いいから、休め =
光はスーッとに霧散していった。
そして、また暗闇に 一人
今度は 目を閉じる
閉じても 開けても暗闇なら どちらも同じ
だが 光が消えてしまった 今
目を 開けていると 自分は 一人だということを 思い知らされる
次回から本編に戻り、スピードアップしていきます。