無題
雨の日には続きがある
「分からないから、聞いているんです。」
若干苛立ちを混ぜて言った。
「そっか、それじゃあ思い出して?貴方はあの日、確かに私と出逢ってるから。」
「何処でですか?」
「自分で思い出して。こんなに忘れちゃってるなんて酷い。」
「ならせめて、顔を見せてくれませんか。そうすれば少しは思い出せるかもしれない。」
「それは無理。そうしたら、意味が無いもの。」
意味がない?どういう意味だろう。
「でも、ヒントをあげる。貴方と出逢ったのは今日みたいな雨の日だった。貴方はあの時、何故か外で遊んでいたの。」
ありがとうございました。