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僕らの結末。  作者: yuki
僕が欲しかったもの
10/14

vol.10








俺は、


雰囲気が変わったという。





母は以前にも増して話さない俺を

医師に相談していたらしい。




心配ないですよ、

この回復の早さだとすぐに以前のコウキくんに

戻りますから、と

(テキトーなことを)言われたと教えてくれた。






背が伸びた。

3ヶ月半も切ってなければ髪だって伸びるだろう。




神経質な俺は、

少し伸びただけで気になって美容室に行っていたが今は気にならない。





事故で壊れた眼鏡を父が買ってくれる約束だったがバタバタと登校日が決まり、

間に合わなかったので、つけていない。




たったそれだけで雰囲気が違うとみんな言う。




以前までの俺がこうだ、と言えるくらい

お前らは俺のこと知ってるのかよ。


さっきの女子グループに関していえば、

無視も同然だったじゃねぇか。







「…青」






寝転んだ屋上のコンクリートの上には

雲ひとつない青空が広がっていて



少し乱れた気持ちなんて

どうでもよくなるくらい、清々しい気分だった。









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