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8話 友達②

「じゃあ今から昨日言ったように委員会決めするからやりたいやつがあったら手を挙げてください」

「(委員会何も考えてない…)」

「じゃあまずクラス委員会から順番に決めていく。やりたい人はいるか?」

「「「…………」」」

誰も手を挙げずにバツが悪そうに少し俯いている。うーん、仕方ないしやるか…?

「じゃあ私がやります」

やりますと声を上げる前に誰かが声をあげた。すぐに後ろを向くと真面目な顔で手を挙げている姉ちゃんが目に映った。いつもクラス委員とか生徒会とかやっているような気がするんだよな…。

「じゃあ如月にやってもらう、もう1人男子にやってもらわなきゃいけないのだがやってくれる人はいるか?」

「俺がやります」

そう言って手を挙げた。周りの男子が少し恨みのこもった目線を向けてきたが無視して先生に真面目な顔を向ける。

「そうか、じゃあクラス委員は如月ひよりと如月翔の2人にやってもらうこととする。次に風紀委員をやりたい……………」

「やっぱり翔は手をあげてくれるよね〜」

後ろの席から2人だけで聞こえる声で話しかけてきた。後ろを振り向かずに椅子を後ろに少しやって小さな声で返事をする。

「…下心しかなさそうな奴しかいなかったからな」

「もしかしてシスコン?」

「そうですと言いたいが俺が好きなのは如月ひより、そして神崎佳奈だから残念ながらシスコンではない」

「それはシスコンに入るんじゃないの?」

「じゃあもうシスコンでいいよ…」

諦めたような声で返事をしてため息を軽く吐いた。


「如月達、ちょっと来てくれー」

「「はい?」」

授業終わりに軽く姉ちゃんと話していたら先生からお呼び出しをくらった。

「すまんが今日の放課後に集まりがあるらしいから放課後に化学講義室に行ってくれ」

「「わかりました」」

じゃあよろしくというと先生は教室を小走りで出て行った。

「めんどくさ…」

「こら!めんどくさいとか言わない!」

「おかんかよ…、めんどくさいものはめんどくさいんだよ」

「お母さんじゃありませんー、お姉ちゃんですー」

「知ってるよ。嫌味だ嫌味」

話をそこで切り上げて席に戻る。彼女は大宮さんの席に行って雑談をしていた。そこから話さずに終礼を迎えた。


「何の話するんだろうな」

「たしかに…、何の話なんだろ?」

化学講義室に向かいながら姉ちゃんと今日の集まりについて考える。

「あっ!!忘れ物しちゃった!取りに戻るから先に行っといて!」

そういきなり大きな声で言ったかと思うと教室に向けて、先ほど歩いていた道を小走りで戻って行った。

「(速すぎでしょ、やっぱりこの世界の運動能力は素で前世の時に比べて2.3倍くらい高いんだな)」


「ねえ、君もクラス委員の子?」

そういきなり後ろから声をかけられた。

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