もう一度抱き締めたい
※ifストーリーです
りゅうちゃんが死んでからもう半年も経ったよ
りゅうちゃんは「1ヶ月だけでも覚えてくれる人がいたら奇跡」だって言ってたけどさ…他の人はわかんないけど私はずっと覚えてるよ
遺書も私も残して先に行っちゃった
遺書には私やヘル君、友達への感謝と謝罪…そして自分への暴言…りゅうちゃんがずっと感じてたこと書いてたんだよね、分かってるよ
「誰かに後追いしたいと思えるぐらい愛されないかな」
なんて1人で呟いてた事も知ってるよ、それでも遺書にはさ、後追いしないで欲しいなんて書いてさ…最後まで誰にも話せなかったんだよね
「俺、ラウちゃんと一生…生きてたいな」
って言ってくれたこと…私一生忘れないよ
ごめんなさいってずっと書いてた、最後の最後まで自分より人の事優先…そんなりゅうちゃんも好きだよ
「りゅうちゃん…会いたい……抱きしめてあげたい」
涙が止まんなくなっちゃった…りゅうちゃん……
「綺麗な空…ここなら、また会えるかな」
りゅうちゃんが出ていって帰ってこなかったあの日、ここでりゅうちゃんを見つけた
足元には飛んでいかないように遺書も置いてさ…
「りゅうちゃん、待っててね」
私、りゅうちゃんの願い叶えられるぐらいさ…愛してるから…だから…だから……もう一度…抱きしめさせて
あぁ…こんなに苦しかったんだ
こんなに…寂しかったんだね
……もう、寂しくないからね