6 母子の護衛
母子を護衛する。目的地に着いた。完了書にサインを貰おうとしたら、責任者への引き渡しと説明が必要だと言われた。
6 母子の護衛
翌日10時、依頼者の家を訪問した。持って行く荷物をアイテムボックスに入れ、戸締まりを確認した。地図で場所を確認して近くの公園に転移することにした。4人で手を繋ぎ転移した。目的の家は500メートルほどだ。4人は歩き出した。あんまり品のいいところではない。柄の悪い5人組に取り囲まれた。
「見ない顔だな。挨拶くらいして行けよ。」
リーダー格だろうか。
「我々はCランク冒険者、護衛任務中です。妨害すると殺すことも容認されていますが、妨害しますか。」
マリエールの言葉は信用されない。
「何がCランク冒険者だ。痛い目にあわせてやる。」
と殴りかかってくる。貫通魔法が5人の足を貫いた。殴りかかった男の手はシルビアの魔法で焼かれた。
「出発します。」
まだ我々に声をかけたがる輩はいたが男達の惨状を見て諦めたようだ。しばらく行くと普通の街になった。スラム街にでも入ってしまったか。
目的の家着いたのでマリエールは任務完了届けを出してサインを頼んだ。
「任務は家の責任者に引き渡すことでしょう。それに先程のこと報告する義務あるじゃないですか。」
またこれか。しかがない。門を潜って家まで着いた。来意を告げると応接間に案内された。間もなく40代の男性が姿を現れした。
「良く来た。息子の嫁と孫だね。3人も居たのかな。」
マリエール達は護衛で任務完了届けにサインが欲しいだけだと言った。ついで5人組の男達に囲まれ自衛のために懲らしめた話しをした。マリエールは母親の前に任務完了届けとペンを置いた。母親はしぶしぶサインした。祖父にあたる男性がアイテムボックスに目を見張った。
「我が家と契約してくれないか。任務はこの地の草原山地の魔獣討伐、孫娘への魔法付与、灌漑事業の手伝いだ。」
話しをいろいろ聞いて納得した。山にある湖から水をひく許可貰ったが草原や山地に魔獣が居て工事できないでいる。君たちが工事の人間を守りながら進んでくれれば工事の人間は安全だ。君たちは討伐ができる。孫娘に魔法を付与してくれれば、孫娘の自信に成るだろうし土魔法が使えれば工事の手伝いもできる。」
完了届けに一筆書いて貰って工事関係者呼んで貰い、先に少女の魔法付与を始めだ。素直な子だ。疑うことを知らない。それで殻に籠もってしまった。私は彼女に全魔法を付与した。最近判ったことだが情報共有すれば付与魔法でも付与者が側にいないと魔法が使え無くなるという制約がなくなる。その代わりプライバシーはなくなる。すでに妹とはしている。離れない妹には必要ないように思うが人生何があるか判らない。好きな人ができるかも知れない。一生一緒では生きられない。マリエールはこの孫娘マリーシアとも情報共有した。
工事関係者が来た。打ち合わせをして湖まで集団転移した。シルビアとマリーシアは魔獣討伐に出掛けた。湖の下に溜め池を作って村の溜め池に供給するそのため湖と下の溜め池を水道管で繋ぎ湖に孔開け、バルブを付ける。村側の工事は終わっている山地と草原の工事が終われば灌漑工事の完成だマリエールは溜め池を掘り湖と管で繋ぎバルブを付けた。バルブはマリーシアが自分自身に身体強化魔法を掛けてやっと回せる程度の普通の人には開け閉めできるない程度ものになった。溜め池から溜め池までの川も掘った。バルブを開け水の供給が始まった。マリエール達の任務完了だ。
孫娘への魔法の付与、魔獣の討伐、灌漑事業の依頼があった。