4 護衛依頼が続く
護衛した家族は庄屋の家族として迎えられた。そこで灌漑事業を手伝だった。
4 護衛依頼が続く
翌日は日の出と共に出発した。予定では今日中に峠超えられたら明日の午前中に目的地に着けるだろうということだ。昨日はお互いの身の上話した。10数年前農家の次男だった人と駆け落ちして王都に行った。2人で冒険者になり結婚した。子どもが出来るまでは2人で冒険者をやって蓄えが出来るほどだった。借家も借りた。夫はBランクハンターまでなった。子どももでき幸せを感じた。討伐で右足を負傷してから稼ぎが減った。蓄えも減りぎりぎりの生活になった。子どもを見ててくれたら私が冒険者になると言ったけど夫は冒険者にこだわった。最後は逃げ遅れてオークに殺された。先に逃げた仲間達が金を出し合ってくれたので依頼料が出来た。来てくれたのがマリエール達で本当に良かった。本当は駆け落ちして一度も帰ってないので許されるかどうかも判らない。到着したら礼金というのも出任せだという。私は嫌な人と婚約する様に言われ家出して冒険者になったと話した。
夕方近く峠を超えたので予定通りだ。翌日目的地に着いた。依頼完了証明書にサインを貰い帰ろうとしたが付いてきて欲しいと言われた。相手先に引き渡すまでが任務と言われれたらそうなのだろうけど気が重い。思い切って扉を開いた。温厚そうな男性の前に座り依頼内容やここまで来た様子など話した。男性は穏やかに言った。
「おかえりなさい。3人とも。今日から家族だよ。それから護衛さん達ありがとう。君たちにお願いしたい事があるんだ。」
彼は庄屋だった。妻との間に子どもは出来ずいずれ養子取ることなると思っていたこと。里で灌漑事業を考えているのだ手伝って欲しいこと。などを庄屋は話した。
その後昼食が有り庄屋の妻も居て正式に家族の一員と成ることが決まった。マリエールとシルビアは灌漑事業と子どもに文字と計算を教えることになった。約一ヶ月滞在して灌漑事業もそれなりの成果があり、子ども達の教育家族引き継ぐことなり、礼金を貰い王都帰ることになった。家族の礼といつでも来て欲しいと言う言葉に送られ王都に戻った。
冒険者ギルドに報告するとマリエール達に感謝の言葉が送られ、報奨と新しいギルドカードが送られた。
「今度も護衛依頼よ。Cランク以上が条件の少し大きな商隊の依頼ね。」
明日の午前7時出発で依頼の書類を貰い。2人は買い物に出掛けた。
約束の時間に約束の場所に行くと依頼者は居た。マリエール達の姿に驚いたようなので冒険者ギルドカードを見せた。
馬車は2台、前の馬車にマリエール後の馬車にシルビアが乗った。店主は陽気な人だ。お店の話しをしてくれた。店は店だけで商売していては発展しない。王都に認められてこそ何だが治安の問題があるので難しい。と話した。マリエールは私とシルビアはアイテムボックスとフライと転移があるからお役に立てるかも知れませんね。と応えた。夕食は草原でしたマリエール達はオーク肉の串焼を振る舞った。
翌日盗賊団に襲われた。人間も馬車も全て収納した。
今度は商隊の護衛だ。盗賊団は蹴散らした。