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ウイスキー一本で、妄想が広がる

作者: ヤスゾー

 どうも、ヤスゾーです!


 二年後の話になりますが、私、仕事や家庭で、環境がだいぶ変わる事が決まりました。

 その事を書こうとしたのですが、なんだか真面目で、暗い内容になってしまいまして。

 書き終わった直後、全て消しました。

 一時間もかけたのにね~。




 さて。

 最近、お義母さんの家から、ブランデーやらウイスキーやらが出てきて、かなり戸惑っています。

 私はお酒大好きだけど、弱いのです。

 楽しめないな~、こんな高級なお酒。


 しかし、なぜ、あるのだろう?

 亡くなったお義父さんの所有物らしいが、お義父さんが酒好きなんて聞いた事がない。

 お義母さん曰く、


「お父さんが生きていたころ、よく人が訪れてね。「お世話になりましたから」って置いていったんだよ」


 ……。

 生前のお義父さんの職業は、警察官。

 変な取引してないよな、お義父さん。

 亡くなって二十年近く経つけど。

 嫁、内心ヒヤヒヤしているよ、お義父さん。




 それはさておき。

 高級なお酒を見て、小学生の息子は大喜びでした。


「あ! 映画やドラマで、悪のボスが飲んでいるお酒だ!」


 息子の中の方程式。


 ウイスキー=悪のボス。


 ま、まあ、しょうがないよね。

 なぜか、フィクションの世界の悪い人達って、ウイスキーとかブランデーとかよく飲んでいるもんね。




 大抵、中高年の男性でさ。

 指に金の指輪をはめていて。

 足元に大型犬がいるの。

 で、こう言うんだぜ。


「君には期待していたのに、ガッカリしたよ。……連れて行け」


 この「君」は殺されるか、シベリア送りだね。

 どう見ても日本人で構成された日本の組織なのに、なぜかシベリアに更迭される謎の設定。

 なんであるねん、シベリア支部が。


 で。

 主人公に負けた時でも、ボスは飲んでいるんだぜ。


「はははは。お前のような小僧が、この私を追い詰めるとはな……。私は何の後悔していない。これで破滅するなら、本望だ」


 最後に一口を飲んで、連行されていくんでしょう?

 その背中に向かって、主人公はある真実を告げるんだよ。


「娘さん、今でもあんたの事を待っている」

「っ!」

「知っているぞ。今までの事。全部、娘さんの為だったんだろう?」


 一瞬、身体が止まる悪のボス。

 だが、動揺を隠すように、彼は高らかに笑った。


「あーははは!! 知ったことか! 私には関係ない。私はただの犯罪者だ。娘なんぞいない!」


 こうして、ボスは警察に連行されていった。

 彼が陰で涙をこぼしていた事を、誰も知る由もない……。




「うわ~、ありそう!」


 息子が目を輝かして、聞いている。

 ウイスキー一つで、妄想を繰り広げる私に「お前は馬鹿か?」と、自分で突っ込みを入れながらも、それについてくる息子も「大概だな」と思いました。



 

 ちなみに。

 娘に、お義母さんからいただいたお酒の中で一番高い(と思う)ウイスキーを見せたところ、目の色を変えて飛びつきました。

「これはね! 私が成人したお祝いに飲むの! それまで飲んじゃダメ!!」

 え。

 人生初のお酒をウイスキーにするの? 君。

 肝臓、吹っ飛びそう……。

 まずは、「ほろ〇い」から始めて欲しいなぁ。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[一言] なんかもう情景が目に浮かんで……ニヤニヤしながら読ませて頂きました。 肝臓吹っ飛ぶww そして確かに何でシベリアなんでしょう(´・ω・`) 目を輝かせている息子さん、かわいらしいですねv ほ…
[一言] 人生初のお酒がウイスキーってめちゃくちゃカッコイイ気がします。そして、悪のボスのイメージは私もほとんど同じです。笑 中年男性でゴツイ金の指はめてる人!テレビの影響なのか、漫画の影響なのか、み…
[一言] 投稿お疲れ様です 物故した父がやっぱり刑事でしたが此処沖縄なら泡盛だろうとなる筈が彼が愛飲してたのはスコッチウイスキーのオールド・パー(今は更に値段跳ね上がったけど90年代当時ですら軽く飲…
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